蝶形骨 ( ちょうけいこつ、英: sphenoid bone )

 

 

頭蓋にある脳頭蓋の一つで、鼻腔や眼窩壁、前頭蓋窩および中頭蓋窩を構成している骨である。

 
 
 
 
 

 

【形状・位置】

 蝶形骨は、鼻腔の奥に位置し、その名が示すように蝶が羽を広げたような形状をしている。体と突起(3対6つ)の2部に大きく分けることができる。

 注意)「船戸和弥のホームページ」の「Rauber-Kopsch解剖学」では「突起」という名称ではなく、「体と3対の翼」というように「翼」という呼称を用いている。

 

 

【 隣 接 】

 蝶形骨は以下の9種類の骨と隣接する。

 以下のイラストでは、蝶形骨が他の骨と接する部分を赤で示したが、正確性に欠ける可能性もある。

 
右眼窩周辺
頭蓋腔の底部

頭蓋・冠状断面

(内側より見て)

頭蓋・左側面
頭蓋底

眼窩周辺・矢状断面

(外側より見て)

眼窩~上顎洞・矢状断面

(内側より見て)

 

 

 

【 その他 】

日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。

発生:蝶形骨は原始軟骨性頭蓋の脊索部および脊索前部から発生し、多数の骨化点から骨化し次第に癒合して胎生8ヶ月ころには4個の骨片となる。前方の骨片は脊索部に属し、その中央部を前蝶形骨といって蝶形骨体となる。その両側部は眼窩蝶形骨と言い小翼となる。後方の3個の骨片は脊索部に属し、その中央の骨片は頭底蝶形骨と言い蝶形骨前部とともに蝶形骨体をつくる。その左右の2個の骨片は翼蝶形骨といい、大翼および翼状突起となる。生後1年ころ体と癒着する。
異常:まれに、下垂体窩に始まり、蝶形骨体を鉛直に貫く管をみることがある。これを頭蓋咽頭管といい、これは下垂体管の遺残物である。前および中床突起または前、中および後床突起が骨橋によって結合されることがある。翼状突起外側板の後縁に、棘状の突起が存在することがある。これを翼棘突起という。

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あ行
さ行

視神経孔

た行

大翼

は行

破裂孔

中床突起

ベサリウス孔

か行

外側板

斜台

蝶形骨棘

や行

翼棘突起

下眼窩裂

舟状窩

蝶形骨甲介

翼状突起

下垂体窩

上眼窩裂

蝶形骨小舌

翼突窩

棘孔

鞘状突起

翼突管

頚動脈溝

小翼

蝶形骨洞中隔

口蓋骨鞘突管

鋤骨鞘突管

蝶形骨洞口

口蓋骨鞘突溝

鋤骨衝突溝

翼突鈎

後床突起

正円孔

翼突鈎溝

前床突起

翼突切痕

さ行

篩骨棘

た行
ら行
視神経管

大脳面

な行

 

【 鞍結節、あんけっせつ、英:tuberculum sellae

 下垂体窩の前方にある横に走っている小さな隆起。
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【鞍背、あんぱい、英:dorsum sellae】

 下垂体窩のすぐ後方の隆起のこと。つまりトルコ鞍の後ろの境界部になる。その上縁の両端は左右に突出して後床突起と呼ばれる。

 ⇒ 本物と思われる頭蓋底の写真を掲載しているサイト
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【外側板、がいそくばん、英:lateral lamina】

 翼状突起の外側の骨板のことで、その外側面からは外側翼突筋が起始している。

 
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【下垂体窩、かすいたいか、英:hypophysial fossa

 トルコ鞍の中央部にある、下垂体を入れるための丸い窪み。
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 ⇒ 本物と思われる頭蓋底の写真を掲載しているサイト

 

【棘孔、きょくこう、英:foramen spinosum】

 蝶形骨の上面において、卵円孔のすぐ後外側方にある小さな孔。

日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。

「中硬膜動脈および三叉神経第3枝(下顎神経)硬膜枝を通す。」

 なお、「船戸和弥のホームページ」には「三叉神経第3枝(下顎神経)硬膜枝」の言葉はない。
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【頚動脈溝、けいどうみゃくこう、英:carotid sulcus】

 トルコ鞍の両側を矢状に走っている浅い溝で、内頚動脈および頚動脈管静脈叢を入れている。その後端の外側に突出した部分を蝶形骨小舌という。
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【口蓋骨鞘突管、こうがいこつしょうとつかん、英:palatovaginal canal】

日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。

「鞘状突起の下側に前後に走る管で、この管はしばしば溝(口蓋骨鞘突溝)となることがある。このような場合、口蓋骨の蝶形骨突起が接着して管となる。口蓋骨鞘突管または鋤骨鞘突管には、蝶口蓋動脈の枝および翼口蓋神経節の枝である外側上後鼻枝が通る。」
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【口蓋骨鞘突溝、こうがいこつしょうとつこう、英:palatovaginal groove】

日本人体解剖学 (上巻) 」の索引には「口蓋骨鞘突溝」の文字は見られないが、「船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。

「鞘状突起の下面の細い溝つまり口蓋骨鞘突溝は後方から前方に進むに従って深さを増し、口蓋骨の蝶形骨突起と合して口蓋骨鞘突管をつくる。」
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【後床突起、こうしょうとっき、英:posterior clinoid process】

 鞍背の上縁の両端にある、左右に突出した部分のことで、小脳テントがつく場所となっている。

 注意)右のイラストは「プロメテウス解剖学アトラス 頭頸部/神経解剖 第2版 」を参考に作成したものだが、ネットで調べてみると、後床突起の突出は前方に突出しているものも見られる。

 ⇒ 前方に突出している後床突起の画像を掲載しているサイトⅠ

 ⇒ 前方に突出している後床突起の画像を掲載しているサイトⅡ
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【硬膜眼窩孔、こうまくがんかこう、英:meningo-orbital foramen】

 「船戸和弥のホームページ」の「Rauber-Kopsch解剖学」には以下のような解説が見られる。

「上眼窩裂の外側端の前に,しばしば硬膜眼窩孔Foramen meningeoorbitaleという小さい孔が開いている.これは頭蓋腔に通じて,中硬膜動脈の1枝を涙腺動脈に導くものである」

日本人体解剖学 (上巻) 」の索引には「硬膜眼窩孔」の名称は見当たらない、また、ネットで検索しても、検索結果に表れるのは「船戸和弥のホームページ」くらいである。

  ⇒ おそらく「硬膜眼窩孔」と思われる写真が掲載しているサイト(Jが出ている孔?)

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【耳管溝、じかんこう、英:sulcus for auditory tube】

船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。

「蝶形骨の大翼の後縁は側頭骨の岩様部(錐体)に対向して蝶錐体裂をつくるところで、厚く、直線的である。その外側部は斜めに走る浅い耳管溝となり、その内側端は翼状突起根部の舟状窩の上方につづいている。」

 また、「日本人体解剖学 (上巻) 」の解説は以下のみである。

「耳管軟骨部の付着するところ」

 注意)「船戸和弥のホームページ」と日本人体解剖学 (上巻) 」の両方のイラストに「耳管溝」が確認できるが、その位置はかなり異なる。前者は、大翼の後面になり、後者は大翼の前面になる。
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【 篩骨棘、しこつきょく、英:ethemoidal spine 】

  蝶形骨体の前上面にある、篩骨の櫛板と関節をする小さな突起の部分のこと。

 ※「日本人体解剖学 (上巻) 」には詳しい解説は見られない。

 以下は「 Wikipedia 」の解説文となる。

「 The superior surface of the body of the sphenoid bone  presents in front a prominent spine, the ethmoidal spine, for articulation with the cribriform plate of the ethmoid; behind this is a smooth surface slightly raised in the middle line, and grooved on either side for the olfactory lobes of the brain. 」

 ⇒ イラストを掲載しているサイト

 ⇒ イラストを掲載しているサイト

頭蓋腔(底部)

 
   

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【視神経管、ししんけいかん、英:optic canal】

 小翼の付け根付近において、前頭蓋窩眼窩を結ぶ管。視神経と眼動脈が通っている。

   
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【視神経孔、ししんけいこう、英:optic foramen】

 

【(視神経)交叉溝、(ししんけい)こうさこう、英:sulcus chiasmatis

 鞍結節の前方にある、視神経交叉を入れる横走する浅い溝のこと。その両端は視神経管に続いている。

 ⇒ 本物と思われる頭蓋底の写真を掲載しているサイト
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【斜台、しゃだい、英:clivus】

 大(後頭)孔と鞍背の間にある、橋と延髄を乗せる斜面の部分。(蝶形骨)体の後部と後頭骨より構成されるが、その境界は癒合しているので分からない。
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【舟状窩、しゅうじょうか、英:scaphoid fossa】

日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。

「翼突窩は、翼状突起の後面で内側板および外側板の間にできる深い窩で、内側翼突筋が起始する。翼突窩の上内側方には浅い楕円形の陥凹があり、これを舟状窩(口蓋帆張筋の起始)という。」

 また、「船戸和弥のホームページ」では以下のようになっている。

「翼状突起の内側板の後縁は上部で2分して浅い舟状窩を囲む。口蓋帆張筋を容れる。舟状窩の上に接して耳管溝が斜めに上外方に向かい大翼後縁までつづく。これは耳管軟骨部のつく所である。」
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【上眼窩裂、じょうがんかれつ、英:superior orbital fissure】

 眼窩の奥に見られる、蝶形骨の大翼小翼が形成する上部の三角状の縦に走っている裂孔で、眼窩と頭蓋腔中頭蓋窩)を連絡している。

 

右眼窩・深部
 
  眼窩と鼻腔周辺(冠状断面
 眼窩~口蓋(冠状断面)
 右眼窩開口部(断面、外側より見たもの)
 

 

 動眼神経、滑車神経、外転神経、三叉神経第1枝の眼神経(の枝)、そして上眼静脈が通っている。

神 経
1
外転神経(眼筋の支配神経)

2
滑車神経(眼筋の支配神経)
3
動眼神経(上枝・下枝)(眼筋の支配神経)
4

涙腺神経(眼神経の枝)

5
前頭神経(眼神経の枝)
6
鼻毛様体神経(眼神経の枝)
静 脈
上眼静脈

※「日本人体解剖学 (上巻) 」および「船戸和弥のホームページ」ではただ「眼神経」とあり、その枝としての名称は記載されていない。

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【鞘状突起、しょうじょうとっき、英:vaginal process】

日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。

「内側板の根部から内側方に向かって出る板状突起。この突起は鋤骨翼と相対して蝶形骨下面との間に鋤骨鞘突管を形成する。」

 ⇒ 鞘状突起が分かる蝶形骨のイラストを掲載しているサイト(蝶形骨体の下の蝶形骨吻の左右にあるもの)

 ※「鞘状突起」でネットで検索してもほとんどヒットなし。また、英語の「vaginal process」で画像検索しても得られるのは上の画像くらいである。
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【小翼、しょうよく、英:lesser wing】

 蝶形骨の3つある突起の一つで、蝶形骨(体)の前端の両側から左右に向かって突出している三角形の部分のこと。

 
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【鋤骨鞘突管、じょこつしょうとつかん、英:vomerovaginal canal】

 すぐ下の「鋤骨衝突溝」を参照のこと。
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【鋤骨衝突溝、じょこつしょうとつこう、英:vomerovaginal groove】

日本人体解剖学 (上巻) 」の索引には「鋤骨衝突溝」の文字は見当たらないが、「船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。また、「vomerovaginal groove」で画像検索してもヒットなし。

「鞘状突起の内側縁と蝶形骨体の間に出来る鋤骨鞘突溝は鋤骨翼が蝶形骨に着くと鋤骨鞘突管となる。口蓋骨鞘突管と鋤骨鞘突管の小管はいずれも翼口蓋神経節の因頭枝の通る所である。」
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【正円孔、せいえんこう、英:foramen rotundum

 蝶形骨を正面から見た場合、大翼の根部の上部、上眼窩裂の直下を翼口蓋窩に開いている短い管で三叉神経の第2枝(上顎神経)を通している。


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【前床突起、ぜんしょうとっき、英:anterior clinoid process】

 視神経管の後外側から後内側に向かっている突起。
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【側頭下稜、そくとうかりょう、英:infratemporal crest】

 大翼の外側面において、側頭面と側頭下面を境する隆起。

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【体、たい、英:body】

 蝶形骨の中央部となる部分で、そこから3対6つの突起げ出ている。以下の4つの面に分けることができる。

 
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【大脳面、だいのうめん、英:cerebral surface】

 蝶形骨大翼の上面で、大脳の側頭葉を入れる深く窪んだ部分。中頭蓋窩の一部となっていて、脳隆起、指圧痕、動脈溝、静脈溝が見られる。

 注意:右のイラストの示す範囲は正確性に欠ける可能性がる。卵円孔棘孔は範囲には入れてないが、それらを入れる可能性もある。
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【大翼、だいよく、英:greater wing】

 蝶形骨の3つある突起の一つ。体から左右へ広がって中頭蓋窩の一部となり、その尖端は上向きとなって頭蓋の側壁の一部となっている。

 

 

 ■ 3方向の面 ■

 ここでは大翼を、前面(「船戸和弥のホームページ」では「内側面」としている)、上面、および外側面の3面に分けている。

 

 

 

 ■ 3つの縁 ■

 大翼には以下の3つの縁が認められる。なお、それぞれの説明は「船戸和弥のホームページ」を参考にしたものになる。

 

上 縁
上縁の前頭骨との接合など
上縁外側部と頭頂骨との接合
上縁と後縁の接合
前 縁
前縁と頬骨との接合など
後 縁
後縁と前頭骨との接合など

 

 また、「船戸和弥のホームページ」では、後縁の解説として以下の説明文が見受けられる。

「後縁の外側部は側頭骨鱗部と結合し鱗縁といわれ、その内側部は側頭骨錐体との間に蝶錐体裂をつくる。この裂の外側部に斜走する耳管溝がある。後縁の最後端は角をなし、そこから蝶形骨棘という小突起を出す。なお後縁と側頭骨岩様部との間に蝶錐体裂があるが、その外側部に斜走する耳管溝があり、ここに耳管軟骨をいれている。耳管孔は翼状突起根部の舟状窩につづいている。 」
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【中床突起、ちゅうしょうとっき、英:middle clinoid process

 鞍結節の両端にある小さな突起で、しばしば欠如する。
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【蝶形骨棘、ちょうけいこつきょく、英:spine of sphenoid

 大翼の後縁の前部と後部が作る角の下面から下方に突出している突起で、以下の筋肉や靭帯が付着する。

 筋 肉:口蓋帆張筋(上部)

 靭 帯:蝶下顎靭帯翼突棘靭帯 
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【蝶形骨甲介、ちょうけいこつこうかい、英:sphenoidal concha】

 資料によってかなり解説が異なる。ネットで調べてみたが、ほとんど検索結果がない。

 「日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。

「蝶形骨稜の両側部の薄い骨板で、蝶形骨洞を前方から覆っている。」

 また、「船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。

「蝶形骨洞口の下部は体下面につづく弯曲した薄い骨板で被われ、これを蝶形骨甲介(ベルタン小骨)という。これは鼻殻軟骨の後部から発生し、本来は篩骨の一部である。」

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【蝶形骨小舌、ちょうけいこつしょうぜつ、英:lingula of sphenoid

 頚動脈溝の後端の外側に突出した部分で、大翼の後縁との境界部となっている。
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【蝶形骨洞、ちょうけいこつどう、英:sphenoidal sinus】

 (蝶形骨)体の内部にある空洞で、蝶形骨洞中隔によって左右に2分される。副鼻腔の一つとなる。

  

 また、「船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。

「その大きさ不定で、ときには体の後に結合する後頭骨の底部にも進入している。蝶形骨洞は蝶形骨体部の頭蓋底部に位置する副鼻腔である。思春期以降発達し、成人にて含気化顕著になるが、含気の程度バリエーションがあり、視神経管周囲視神経隣接しており、(内頚動脈走行している)頚動脈隆起視神経管の骨性隆起、その間に視神経管頚動脈裂optico-carotid recessよばれる陥凹蝶形骨内面より観察される。 」

  

 

【蝶形骨洞中隔、ちょうけいこつどうちゅうかく、英:septum of sphenoidal sinus】

 「日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。

「蝶形骨洞は不正方形体の空洞で、粘膜に覆われ、蝶形骨洞中隔によって左右2部に分かれている。」

 また、「船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。

「蝶形骨洞中隔は蝶形骨体前面に突出して蝶形骨稜をつくる。蝶形骨洞は蝶形骨洞中隔で左右に仕切られる。」
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【蝶形骨洞口、ちょうけいこつどうこう、英:aperture of sphenoidal sinus】

 (蝶形骨)体の前面(蝶形骨甲介?)に開いている不正形の大きな孔で、蝶形骨洞の鼻腔への開口部にあたる。
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【蝶形骨吻、ちょうけいこつふん、英:sphenoidal rostrum】

 蝶形骨稜の下端の前下方に突出した部分で、鋤骨翼に挟まれ鼻中隔の基部となっている。
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【蝶形骨隆起、ちょうけいこつりゅうき、英:jugum sphenoidale】

 視神経交叉溝の前部、小翼の間の平たく隆起した部分。その前縁は蝶篩骨縫合となる。

 注意)「蝶形骨隆起」という名称は「船戸和弥のホームページ」で見出したもので、「日本人体解剖学 (上巻) 」には見当たらない。また、英語の「jugum sphenoidale」で画像検索してもヒットはない。
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【蝶形骨稜、ちょうけいこつりょう、英:sphenoidal crest】

 (蝶形骨)体の前面(鼻腔に面する面)において、その中央を立てに走っている稜線で、篩骨垂直板と接している。
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【蝶篩骨縫合、ちょうしこつほうごう、英:sphenoethmoidal suture】

 蝶形骨隆起の前縁と篩骨篩板とにできる短い縫合。
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【 トルコ鞍、とるこぐら/とるこあん、英:sella turcica 】

 頭蓋にあたる部分の中央よりもやや下部にある陥凹で、トルコ風の馬の鞍ににているのでこの名称がつけられた。脳下垂体が収まる下垂体窩とその前後の隆起部である鞍結節と鞍背より構成される。ちなみに読み方であるが、「日本人体解剖学 (上巻) 」では「とるこぐら」となっているが、「とるこあん」としているサイトも多く見かける。

 ⇒トルコ鞍の部分が分かるイラスト及び写真を掲載しているサイト①

 ⇒トルコ鞍の部分が分かるイラスト及び写真を掲載しているサイト②

 ⇒トルコ鞍の部分が分かるイラスト及び写真を掲載しているサイト③(断面)
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【内側板、ないそくばん、英:medial lamina】

 翼状突起の内側の骨板のこと。その下端は鈎状に曲がり翼突鈎を形成している。

 
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【破裂孔、はれつこう、英:lacerated foramen】

日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。

「蝶形骨体および側頭骨錐体部との間にある不規則な裂孔」

 また、「船戸和弥のホームページ」では以下のようになっている。

「破裂孔は生体では軟骨で閉ざされている。破裂孔はその前縁一部蝶形骨形成され、その部位より内頚静脈海綿静脈洞に入る。 」

 「プロメテウス解剖学アトラス 頭頸部/神経解剖 第2版 」では、破裂孔を通過するものとして以下の2つの神経を挙げている。

 ・深錐体神経 ・大錐体神経

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【ベサリウス孔、べさりうすこう、英:Vesalius foramen】

 卵円孔の内側に見られる小さな孔だが常在していない。
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【翼棘突起、よくきょくとっき、英:pterygospinous process】

日本人体解剖学 (上巻) 」の索引には「翼棘突起」の文字は見当たらないが、「船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。また、英語の「pterygospinous process」で画像検索しておヒットしない。

翼状突起外側板の後縁鋭く、その上部から小さい翼棘突起を出すことが多い。 」
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【翼状突起、よくじょうとっき、英:pterygoid precess】

 蝶形骨の3つある突起の一つ。蝶形骨(体)大翼の間の下面からほぼ垂直に下方に突出した部分で、内側板と外側板よりなる。 

 

 

   
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【 翼突窩、よくとつか、英:pterygoid fossa 】

 翼状突起の内側板と外側板の間にできる後方に開く空間のことで、内側翼突筋が起始している。

 上記の解説、意味が通じない可能性もあるので、「日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。

「翼状突起の後面で、内側板および外側板の間にできる深い窩で内側翼突筋が起始する。翼突窩の上内側方には浅い楕円形の陥凹があり、これを舟状窩(口蓋帆張筋の起始)という。」
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【 翼突管、よくとつかん、 英 : pterygoid canal 】

 翼状突起の根部を弓状に前後に貫く管で、中頭蓋窩翼口蓋窩を結び以下の神経や血管を通している。

・ 神 経 : 翼突管神経

・ 血 管 : 翼突管動脈、 翼突管静脈

蝶形骨(前面)

蝶形骨(上面)

 

 

 

 


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【 翼突棘孔、よくとつきょくこう、英: 】

船戸和弥のホームページ」の「翼突棘靱帯」の解説文に見られる名称だが、「日本人体解剖学 (上巻) 」の索引にはこの名称は見当たらない。また、ネットを利用しても検索結果はゼロである。

「翼棘靭帯は蝶形骨翼状突起の外側板と蝶形骨棘を結ぶ線維索である。しばしば骨化して翼突棘板を形成して、蝶形骨との間に翼突棘孔をつくり、ここを内側翼突筋神経が通過する。」

 

 

【翼突棘板、よくとつきょくばん、英:】

船戸和弥のホームページ」の「翼突棘靱帯」の解説文に見られる名称だが、「日本人体解剖学 (上巻) 」の索引にはこの名称は見当たらない。また、ネットを利用しても検索結果はゼロである。

「翼棘靭帯は蝶形骨翼状突起の外側板と蝶形骨棘を結ぶ線維索である。しばしば骨化して翼突棘板を形成して、蝶形骨との間に翼突棘孔をつくり、ここを内側翼突筋神経が通過する。」

 

 

【翼突鈎、よくとつこう、英:pterygoid hamulus】

 翼状突起の内側板の下端の鈎状に外側方へ曲がった部分で、「日本人体解剖学 (上巻) 」と「船戸和弥のホームページ」では異なった解説が見られる。

日本人体解剖学 (上巻) 」:「口蓋帆張筋の腱を通す」

船戸和弥のホームページ」:「翼突下顎縫線という靱帯が起始する」

  
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【翼突鈎溝、よくとつこうこう、英:groove of pterygoid hamulus】

日本人体解剖学 (上巻) 」の索引には「翼突鈎溝」の文字は見当たらないが、「船戸和弥のホームページ」では以下のような解説になっている。

「翼突鈎の上にある浅い急な弯曲によってできる翼突鈎溝は口蓋帆張筋の腱が通る所である。」
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【翼突切痕、よくとつせっこん、英:pterygoid notch

日本人体解剖学 (上巻) 」の索引には「翼突切痕」の文字は見当たらないが、「船戸和弥のホームページ」では以下のような解説になっている。

「翼状突起の内側板と外側板とはその下部では離れて翼突切痕をはさむ。ここには口蓋骨の錐体突起がはまりこんでこれを補う。」
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【翼突裂、よくとつれつ、英:】

日本人体解剖学 (上巻) 」の索引に見られる語句だが、特にその解説は見られない。P124の蝶形骨の図にも示されているが、それを見ると「船戸和弥のホームページ」にある「翼突切痕」のことを指しているように思われる。 

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【卵円孔、らんえんこう、英:foramen ovale】

 蝶形骨の上面において、正円孔よりも1~2㎝ほど後外側方にある孔で、三叉神経の第3枝(下顎神経)を通している。

船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。

「海綿静脈洞と翼突静脈叢を連絡することがある。」
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 蝶形骨を起始とする筋肉の全てを拾えているかは定かでない。

起始とする筋肉群
1
2
3
 
   内・外側翼突筋
 咽頭部の筋肉群
 

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 蝶形骨に付着する全ての靭帯を拾えているかは定かでない。

1

蝶形骨(蝶形骨棘) ⇔ 下顎骨(下顎小舌)

2
翼突(棘)靭帯
蝶形骨(翼状突起、外側板) ⇔ 蝶形骨(蝶形骨棘)
 
  顎関節付近(内側面)
 
 

 

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