鋤骨鞘突管 ( じょこつしょうとつかん、 英:vomerovaginal canal )

 

・この鋤骨鞘突管が鞘状突起鋤骨翼の間で管状となるわけだが、管状となる手前(鞘状突起の内側縁と蝶形骨体の間)では溝状を示し、これを鋤骨鞘突溝と言う。

 
蝶形骨吻+鋤骨
鋤骨鞘突管・溝
 

 管または溝のどちらの形状にしても、連続している以上は通過しているものは同じであるはずである。ただ、「船戸和也のHP」の鋤骨鞘突管と鋤骨鞘突溝の解説では、それぞれ通過するものは違うものとなっている。 

 ・鋤骨鞘突管:「蝶口蓋動脈枝の通路」 ← 間違い?または動脈と神経の両方が通過?

 ・鋤骨鞘突溝:「翼口蓋神経節の因頭枝」

 

「船戸和也のHP」では以下のように解説している。

「鋤骨の上端は左右に開いた鋤骨翼となって蝶形骨体の下面につき、蝶形骨鞘状突起内側板との間に鋤骨鞘突管をつくる。蝶口蓋動脈枝の通路。」

 

 以下は「IMAIOS」の解説文となる。

 An inconstant vomerovaginal canal may lie between the ala of the vomer and the vaginal process of the sphenoid bone, medial to the palatovaginal canal, and lead into the anterior end of the palatovaginal canal. It transmits the pharyngeal branch of the third part of the maxillary artery.

【 語 句 】

・inconstant:不定の  ・ala of the vomer:鋤骨翼 ・vaginal process:鞘状突起  ・sphenoid bone:蝶形骨 ・palatovaginal canal:口蓋骨鞘突管  ・pharyngeal branch:咽頭枝 ・maxillary artery:顎動脈  

 

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