関 節 ( かんせつ、英:joint

 

・概要
・構造
・種類
・部位別関節
 

 

【 概 要 】

 

【より詳しく】

 私たちの体がしなやかな動きができるのもこの関節のお陰。体のいたるところに存在するが、約60%が手と足に存在していると言われ、その総数は約260~270ほど。

【 構 造 】

関節の構成要素として以下のものが挙げられる。

 

名  称

備  考

イラスト

1

骨膜

 骨を覆う繊維性の強靭な膜。

2

関節腔

 関節を構成する骨と骨の間にある隙間のことで、滑液が入っている。

3

関節滑液包

 大きな関節においては滑膜が滑液を含んだ状態で関節包の外側へ飛び出すことがある。これを関節滑液包と呼ぶ。

4

関節軟骨

 関節を構成する骨と骨の間に存在するスポンジのような弾力性のある組織で、クッションの働きをしている。

5

関節窩

 相対する骨の端の凹面の部分

6

関節包

 骨膜に続いて関節を覆う結合組織で、外側の繊維膜と内側の滑膜という2層からなる。

7

滑膜ヒダ

 滑膜が関節腔内に突出したもの。

8

滑膜

 関節を覆う弾力性のある膜で血管に富み、滑液を分泌している。

9

関節頭

 相対する骨の端の凸面の部分

 

【 種 類 】


以下が関節の主な一覧表になる。

運動軸の分類

形状の分類

一軸性関節

1

 蝶番関節 

※「ちょうつがい~」

 指節間関節肘関節

2

 螺旋関節 

 腕尺関節距腿関節膝関節

3

 車軸関節 

 下橈尺関節正中環軸関節

ニ軸性関節

4

 楕円関節

 橈骨手根関節

5

 顆状関節 

 環椎後頭関節顎関節距骨下関節

6

 鞍関節  

 第1手根中手関節胸鎖関節

多軸性関節

7

 球関節 

 肩関節腕橈関節

8

 平面関節

 椎間関節肩鎖関節手根間関節足根間関節

9

 半関節

 仙腸関節

10

 臼状関節 

 股関節

蝶番関節
車軸関節
鞍関節
楕円関節
球関節
平面関節