・足の関節の一つで、いわゆる足首の部分の関節。距骨の距骨滑車が関節頭、そして、脛骨の下関節面と内果関節面、腓骨の外果関節面が関節窩となる螺旋関節。
以下は「日本人体解剖学」の解説文となる。
「踵舟関節、距骨下関節および距踵舟関節は跳躍運動の際、協同して働くので、それぞれ上跳躍関節および下後跳躍関節および下前跳躍関節ともいう。」
※上記の解説の「踵舟関節」は、おそらく「距腿関節」の誤りだと思われる。
【 構成する骨 】
【 種 類 】
・「日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。
「関節包の内・外両側は強く、前・後はゆるく、上・下はともにそれぞれ関節面の軟骨縁につく。
距腿関節の運動:足の背側及び底側方への屈折(約30°)と内転および外転を軽度に行う。 」
・また、「船戸和弥のホームページ」では以下のようになっている。(一部抜粋)
「その運動は足の屈伸のみを行う蝶番関節と考えられるが、底屈の方が背屈よりも大きく、両者を合計した角度は約90°である。関節頭も関節窩も前方が幅広く後方にせまい。底屈したときは多少の足の内旋外施ができる。」
・そして、「Rauber-Kopsch解剖学」ではより詳しい解説が見られる。(一部抜粋)
「脛骨の遠位関節面は斜めに下内側へ傾いており,前後方向に凹の弯曲をなす.この面には矢状方向に走る1本の高まりがあって,距骨の近位面のこれに対応する溝にはまって滑る.軟骨はこの面の中央で厚さ約2mmである.腓骨の踝関節面(2~2.5 cm)にくらべると脛骨の関節面(1~1.2cm)は丈がひくい.
距骨滑車は矢状断ではほぼ円形で,その半径は約2cmである.またその中心角は約120°で,脛骨の遠位関節面のそれより大きい.滑車の内側縁はぼまっすぐ前方へ走っているが,外側縁は前外側へ走るので,滑車の幅が後方より前方で広くなっている.さらに滑車の外側縁は内側縁より高いので,滑車面は内側下方へ傾いている.
関節包は軟骨で被われた関節面の縁から起り,その範囲は距骨滑車の近位関節面から距骨の頚に少しはみ出しているだけである.関節包は内外の両側面では固く,前とうしろではゆるくできている.
関節腔は完全に独立しており,脛骨と腓骨のあいだにある深さ約icmのすきまに続いている.横走するかなり大きい滑膜鐡襞が関節包め前壁と後壁に1つずつある. 」
【 関連する靭帯 】
1 |
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medial (/deltoid) ligament |
2 |
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anterior talofibular ligament |
3 |
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posterior talofibular ligament |
4 |
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calcaneofibular ligament |