骨 膜( こつまく、英:periosteum

 

概 要
構 造外層内層
細胞成分
骨膜/骨内膜比較表

 

 

【概 要】

・骨膜と骨はシャーピー線維によって強固に結合されている。

     

     

【構 造】

■ 外 層(=線維層) ■

1. 緻密な結合組織(タイプⅠコラーゲンが主)からできており、骨と筋・靭帯をつなぐ

2. 血管や神経が豊富で、骨に栄養や感覚を供給する。

  また、多くはないがリンパ管も見られる。

3. 感覚神経が多く、痛みの受容にも関わる。

 

■ 内 層 (=骨芽細胞層、成長層)■

1. 骨芽細胞や骨細胞前駆細胞を含む。

2. 骨の成長(厚み方向の成長)や修復に関与

3. 骨折修復時にはここから新しい骨が作られる。

 

【細胞成分】

・内層の骨密度数十%に比べると、外層は10%程度かそれ以下と考えられる。

 

以下「ChatGPT」を参考にして作成した一覧表となる。

   
名 称
備 考

内層

0.01~0.1㎜

1

・様々な結合組織の細胞に分化できる細胞

・骨膜では以下の細胞に分化

2

骨芽細胞になる直前の細胞で増殖の能力は高い

・コラーゲンの分泌も若干見られる。

3

骨基質を産生し、骨形成を行う

・骨折修復時に活発に働く

外層

0.05~0.4㎜

1

・コラーゲン線維を産生

・骨膜の線維層の構造維持に関与

2
血管内皮細胞

・骨膜を通る血管を形成

・栄養供給や骨修復に重要

3
免疫細胞

・骨膜内の血管周囲や結合組織に少数存在・骨修復や炎症応答に関与

 

【骨膜/骨内膜比較表】 参考:「ChatGPT」

 

項 目

骨膜 (Periosteum)

骨内膜 (Endosteum)
1

位 置

 骨の外側を覆う膜

 骨の内側(骨髄腔、海綿骨梁、ハバース管内面)を覆う膜

2

厚 さ

 比較的厚い(2層構造)

非常に薄い(1層の細胞+少量結合組織)

3

構 造

 2層:外線維層(結合組織)、内骨芽細胞層

1層:骨芽細胞様細胞+結合組織

4

血管・神経

 豊富(栄養供給・感覚神経)

乏しいが骨リモデリングに必要な血管は存在

5

機 能

 骨成長(幅方向)、骨修復、骨細胞支持

骨リモデリング(吸収・形成)、骨髄との境界形成

6

存在部位

 長管骨・平坦骨・短骨の外側全体

骨髄腔、海綿質骨梁、ハバース管内面など骨内表面全体

7

発生学的由来

 外胚葉由来の膜ではなく、骨膜芽細胞に由来

骨形成に関わる内側の膜細胞に由来