「船戸和弥のHP」には以下のような解説文が見られる。
「鼻腔は鼻前庭と狭義の鼻腔とに分けることができる。」
鼻腔を構成する骨および軟骨は以下となる。
《 粘 膜 》
鼻腔の内部は比較的厚みのある粘膜(鼻粘膜)に覆われているため、内腔はかなり狭い。また、その粘膜は呼吸部と嗅部の2部にわけることができる。※詳しくは「鼻粘膜」の項を参照のこと。
《 外側面 》
鼻腔の平滑な内側面に対して、外側面は複雑な構造となっている。
・鼻甲介:前後に走っている3つの突出部で、それぞれの下端は下方に向いて巻き、空気の通り道(鼻道)を形成している。
・ 蝶篩陥凹 : 上鼻甲介の後上方、蝶形骨体の前方にある、上鼻甲介と鼻中隔の間にある狭い空隙
・ 篩骨胞:「船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。
「中鼻甲介の下、中鼻道の篩骨迷路内壁の胞状に隆起した篩骨蜂巣からなる痕跡的な鼻甲介」
・ 鈎状突起:半月裂孔の前方にある突出した部分。鈎状突起と篩骨胞で半月裂孔を挟む形になる。
・ 半月裂孔:篩骨胞と鈎状突起の間にある裂け目
・ 篩骨漏斗:「船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。
「半月裂孔の前上方はややせばまって、篩骨迷路の前部の中を下降する管状の篩骨漏斗に続いている。」
《その他》
・ 総鼻道: (common nasal meatus)「日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。
「鼻甲介の内側端には鼻中隔に達しないで、3つの鼻道は鼻中隔の両側で上下の方向に共通の空隙を作る。これを総鼻道(common nasal meatus)といい、後方は後鼻孔につづく。 」
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鼻腔の外側壁の粘膜-Ⅰ |
鼻腔の外側壁の粘膜-Ⅱ |
鼻中隔の粘膜 |
・鼻涙管は外鼻孔からだいたい 30㎜ ~ 35㎜ のところで下鼻道に開口している。
《 神 経 》
《 脈 管 》
動 脈 |
1. 蝶口蓋動脈 (主な枝として外側後鼻枝、中隔後鼻枝 )
2. 眼角動脈 (顔面動脈から)
3. 前篩骨動脈 (内頚動脈から)
4. 後篩骨動脈 ( 内頚動脈から) |
静 脈 |
動脈に伴走し、顔面、眼窩、口腔などの静脈と吻合する。 |
リンパ管 |
「 日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。
「 粘膜固有層に網状に分布し、第2頚椎および舌骨の大角に沿うリンパ節(深頚リンパ節、咽頭後リンパ節、顎下リンパ節」に入るほか、耳下腺付近のリンパ節にも注ぐ 」 |
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外側の動脈-1 |
外側の動脈-2 |
左鼻腔・鼻中隔 |
リンパ管 |
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か行 |
か |
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き |
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こ |
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さ行 |
し |
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そ |
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た行 |
ち |
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な行 |
な |
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は行 |
は |
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ひ |
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ふ |
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【関連イラスト】
・模式図を掲載しているサイト
・横の断面図(鼻腔・副鼻腔)のイラストを掲載しているサイト