上顎体( じょうがくたい、英:body of maxilla)

 

概 要
4つの面前面側頭下面鼻腔面眼窩面
参考となるサイト

 

【概 要】

 ・形状:ピラミッド状(IMAIOS)

 

【4つの面】

 

1
前 面

 前面は上方の前頭突起から眼窩下縁を形成し、そこから下方に向かって眼窩下縫合が伸び、下部に眼窩下孔が開いている。外側に向けては、頬骨突起に向かい頬骨上顎縫合に至る。眼窩下孔の内下方には、犬歯窩と呼ばれる口角挙筋の起始となる窪みが存在[3]し、前下方に向かって歯槽突起へと繋がる。内側方には鼻切痕をなし[2]、正中には上顎間縫合により左右の上顎骨が縫合し、鼻中隔を形成する。その下縁に於いて前鼻棘が前方に突出する。(ウィキペディア)

 関連語句 : 眼窩下孔 眼窩下縁眼窩下縫合頬骨上顎縫合犬歯窩鼻切痕

2

側頭下面

(=後面?)

 頬骨突起下縁より下の部分は側頭下面と呼び、なだらかな曲を描きながら頬骨歯槽稜から歯槽突起へと繋がる。 側頭下面後方には歯槽孔と呼ばれる2個程度の小孔が存在し、上顎神経後上歯槽枝後上歯槽血管が通る歯槽管を為す。更に下方の歯槽突起に向かうと粗な構造の骨隆起である上顎結節へと繋がる。(ウィキペディア)

 関連語句 : 頬骨歯槽稜歯槽孔上顎結節歯槽管

3

鼻腔面

(=内側面)

上顎体の内側面には大きく上顎洞裂孔が開いている。(頭蓋全体で見た場合は口蓋骨下鼻甲介などで塞がれる。)これは上顎洞鼻腔への出口にあたる。

 上顎洞裂孔の前方には縦に走る涙嚢溝があり鼻涙管の外壁を形成している。この涙嚢溝の後縁は涙骨に接し涙骨縁となっている。

 上顎洞裂孔の後上方にある小陥凹は眼窩突起篩骨迷路口蓋骨)に接する。また、上顎洞裂孔の後方には口蓋骨垂直板と接する粗面がある。

 また、口蓋骨垂直板と接する粗面の後下部には口蓋骨大口蓋溝と合して大口蓋管を形成する大口蓋溝が斜めに走っている。

 関連語句:上顎洞裂孔涙嚢溝涙骨縁大口蓋溝

4

眼窩面

(=上面)

 眼窩面の後縁の中央付近より眼窩下溝が始まり斜め前方に向かって走る。そして、その前端より上顎体の前面にある眼窩下孔に向かって眼窩下縫合が見られる。これは上顎体と頬骨突起との癒合した跡となる。

 眼窩面は3つの縁を有する。

 ・前縁:眼窩下縁の一部となる。

 ・後縁:下眼窩裂の下部となる。

 ・内側縁:涙骨および篩骨眼窩板に合する。

 関連語句 : 眼窩下溝眼窩下縫合

 

【参考となるサイト】

 以下は「IMAIOS」の解説文となる。

The body is somewhat pyramidal in shape, and contains a large cavity, the maxillary sinus (antrum of Highmore). It has four surfaces—an anterior, a posterior or infratemporal, a superior or orbital, and a medial or nasal.

【 語 句 】

・pyramidal:ピラミッド状の  ・maxillary sinus:上顎洞 ・infratemporal:側頭下の  ・orbital:眼窩の ・nasal:鼻の