下顎骨 (かがくこつ、英:mandible

 

                                          

 顔面の前下部にある、いわゆる「あご」にあたる骨で、以下のような特徴がある。

 下顎骨の下顎頭と側頭骨の下顎窩が関節し顎関節を作る。

 1~2歳のころには2つの骨片よりなるが、その後1つに癒合する。

 9種類ある顔面頭蓋の中で一番大きな骨である。

 以下のように大きく2部に分けることができる       

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 以下は、下顎骨における主な部位などの名称となる。

あ行
か行
さ行
な行
や行
か行

下顎頭

さ行

 

【オトガイ棘、おとがいきょく、英:mental spine】

 下顎体内側面の正中線にある上下に並んだ2対の小突起で、上方のものをオトガイ舌筋棘、そして下方のものをオトガイ舌骨筋棘と言い、同名の筋が起始する場所となっている。

 ウィキペディア「下顎骨」に以下のような説明がみられる。

「オトガイ舌骨筋棘は、正中にできる隆線や痕跡である事が多く、オトガイ舌筋棘も融合していたり、存在せず、粗面となっていたりする事もある。オトガイ舌筋棘の上の正中に、孔や溝が存在することがある。これらは骨が結合したラインを示す。」
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【オトガイ結節、おとがいけっせつ、英:mental tubercle】

 

下顎体外側面の正中線にある、オトガイ隆起下端の両側にある扁平な隆起のこと。
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【オトガイ孔、おとがいこう、英:mental foramen】

 

下顎体外側面のオトガイ結節の斜め上方、第1(または第2)小臼歯の下部に位置する孔で、オトガイ神経およびオトガイ動・静脈が出ている。
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【オトガイ舌筋棘、おとがいぜっきんきょく、英:genioglossus spine】

 下顎体内側面の正中線にある上下に並んだ2対の小突起であるオトガイ棘のうち、上方にある方を言う。同名の筋が起始する。

 ウィキペディア「下顎骨」に以下のような説明がみられる。

「オトガイ舌骨筋棘は、正中にできる隆線や痕跡である事が多く、オトガイ舌筋棘も融合していたり、存在せず、粗面となっていたりする事もある。オトガイ舌筋棘の上の正中に、孔や溝が存在することがある。これらは骨が結合したラインを示す。」
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【オトガイ舌骨筋棘、おとがいぜつこつきんきょく、英:geniohyoid spine】

 下顎体内側面の正中線にある上下に並んだ2対の小突起であるオトガイ棘のうち、下方にある方を言う。同名の筋が起始する。

 ウィキペディア「下顎骨」に以下のような説明がみられる。

「オトガイ舌骨筋棘は、正中にできる隆線や痕跡である事が多く、オトガイ舌筋棘も融合していたり、存在せず、粗面となっていたりする事もある。オトガイ舌筋棘の上の正中に、孔や溝が存在することがある。これらは骨が結合したラインを示す。」
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【オトガイ隆起、おとがいりゅうき、英:mental protuberance】

 

 

 


【下顎角、かがくかく、英:angle of mandible】

 下顎体の下縁(下顎底)と下顎枝の後縁の合している肥厚して角をなす部分。成人では最も角度が鋭く、新生児や老齢ではその角が鈍化している。
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【下顎管、かがくかん、英:mandibular canal】

 

下顎孔から下顎骨質内をオトガイ孔まで走っている管で、下歯槽神経、下歯槽動・静脈が通っている。また、歯槽に向かって歯および歯肉に分布する神経や血管を通す細管を出している。
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【下顎頚、かがくけい、英:neck of mandible】

 

下顎頭のすぐ下部の少しくびれた部分。
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【下顎孔、かがくこう、英:mandibular foramen】

 下顎枝の内側面に開いている下顎管の入り口となる孔。
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【下顎枝、かがくし、英:ramus of mandible】

 下顎体の後方から、鈍角に後上方に伸びている扁平な方形の部分で、以下のように区別することが可能である。

・内側面-外側面 ・前縁-後縁 ・2突起(関節突起、筋突起)
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【下顎小舌、かがくしょうぜつ、英:lingula of mandible】

 下顎孔のすぐ前上方にある舌状の突起で、蝶下顎靭帯が付着する。

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【下顎切痕、かがくせっこん、英:mandibular notch】

 筋突起関節突起の間にあるくぼんだ部分。
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【下顎体、かがくたい、英:body of mandible】

 下顎骨全体から下顎枝を除いた中央部の扁平な弓状の部分のことで、以下のように区別することができる。

・外側面-内側面 ・上部(歯槽部)-下部
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【下顎底、かがくてい、英:base of mandible】

 下顎体下部の丸みを帯びて肥厚した部分。正中部が最も厚く、後部、特に下顎枝の下方部は薄い。

参考サイト
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【下顎頭、かがくとう、英:head of mandible】

 関節突起の上端の膨大した部分、側頭骨の下顎窩と関節し顎関節を作る。
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【顎下腺窩、がくかせんか、英:submandibular fovea】

 顎舌骨筋線の後方下部の浅い窪みで、顎下腺が接する場所。

写真を掲載しているサイト①

写真を掲載しているサイト②
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【顎舌骨筋線、がくぜつこつきんせん、英:mylohyoid line】

日本人体解剖学 (上巻) 」からの引用文

「舌下腺窩の後方から、後上方に向かって斜走し、下顎枝内面の下顎小舌に至る隆起線。顎舌骨筋、上咽頭収縮筋の顎咽頭部が付く。」

「weblio辞書」からの引用文

二腹筋窩の上外側から起こって斜め上後方に向、歯槽後端の下を通り下顎枝内面前部に至る純な隆起線を顎舌骨筋線という。この線の大部分から口腔底を閉ざさず顎舌骨筋広く起こり後方小部分から上咽頭収縮筋の一部が起こる。」

 注意)いろいろなサイトに掲載されているイラストを参考にしたが、「下顎小舌に至る」場合もあるが、下顎小舌よりも前下方で終わっている場合のほうが多いように思われる。
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【顎舌骨筋神経溝、がくぜつこつきんしんけいこう、英:mylohyoid groove】

 下顎枝の内側面に置いて、下顎孔より始まっているように見える顎舌骨筋神経、下歯槽動脈顎舌骨筋枝が通る溝。
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【関節突起、かんせつとっき、英:condylar process】

 下顎枝の2つある突起の1つで、その先端を下顎頭と呼び、側頭骨の下顎窩と関節し顎関節を作る。
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【臼歯後三角、きゅうしこうさんかく、英:retromolar triangle】

 第2大臼歯のすぐ後ろの三角形の部分。
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【筋突起、きんとっき、英:coronoid process】

 下顎枝の2つの突起のうち前方の扁平な突起で、その形や大きさはかなり個人差がある。
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【咬筋粗面、こうきんそめん、英:masseteric tuberosity】

 下顎骨の外側面において、下顎角に近い粗面の部分で、咬筋の停止部となっている。
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【根間中隔、こんかんちゅうかく、英:interradicular septa】

 大臼歯の歯根間を隔てる部分。
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【歯槽、しそう、英:dental alveoli】

 歯(歯根)の収まる穴。その数は歯の数と等しいく、その形状もほぼ歯根の形と一致する。
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【歯槽弓、しそうきゅう、英:alveolar arch】

日本人体解剖学 (上巻) 」からの引用文(一部簡略化)

「下顎体の歯槽部(上部)の上縁を歯槽弓といい、下列の歯根を入れる14~16個の歯槽を持っている。」

船戸和弥のホームページ」の「一般解剖学の骨格」の「下顎骨」より。

「下顎体の上縁は歯槽部で、下縁は下顎底という。歯槽部には各側8本の歯をいれる八つのへこみ(歯槽)があり、全体として歯槽弓をつくる。」
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【歯槽部、しそうぶ、英:alveolar part】

 下顎体の上部の、歯根を入れる歯槽がある部分。
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【歯槽隆起、しそうりゅうき、英:juga alveolaria】

日本人体解剖学 (上巻) 」からの引用文

「歯槽に相当する歯槽縁の外面は隆起し、歯槽隆起という。」

「weblio辞書」より

歯槽歯槽突起外面歯槽隆起(第2、第3大臼歯歯槽隆起から頬筋一部が起こる)をつくり、犬歯で最も著しく切歯がこれにつづく。 」
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【斜線、しゃせん、英:oblique line】

 下顎枝前縁から前下方、オトガイ孔の後方まで続いている軽度の隆起線。
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【舌下腺窩、ぜっかせんか、英:sublingual fovea】

 下顎体内側面において、二腹筋窩のやや内側上方の顎下腺が接する浅い窪み。
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【槽間中隔、そうかんちゅうかく、英:interradicular septa】

 

 

 

 

 

【二腹筋窩、にふくきんか、英:digastric fossa】

 下顎体内側面において、オトガイ棘の外側下方にある顎二腹筋の前腹の付着する窪み。
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【翼突筋窩、よくとつきんか、英:pterygoid fovea】

 下顎頚の前面にある外側翼突筋が停止する浅い窪み。
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【翼突筋粗面、よくとつきんそめん、英:pterygoid tuberosity】

 下顎枝内面の下顎角に近い、内側翼突筋の停止するごつごつとした部分。
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 以下が下顎骨を起始・停止とする筋群になる。

起始とする筋肉群
停止とする筋肉群
1
1
2
2
3
3
4
4
5
5
6
 
7
 
8
 
9
 

注意)「日本人体解剖学 (上巻) 」や「プロメテウス解剖学アトラス 頭部/神経解剖 」では上記の14の筋になるが、ウィキペディアでは、プラスして「上咽頭収縮筋」を挙げている。

 

 以下は「日本人体解剖学 (上巻) 」を参考に作成したものとなる。資料によっては、筋の付着の仕方が異なる場合がある。たとえば、外側翼突筋の停止部だが、「日本人体解剖学 (上巻) 」の1ヶ所に対して、「プロメテウス解剖学アトラス 頭部/神経解剖 」では、上下2つに分かれて2ヶ所になっている。その逆のパターンもある。咬筋では、「日本人体解剖学 (上巻) 」が上下2つに分かれて2ヶ所になっているのに対して、「プロメテウス解剖学アトラス 頭部/神経解剖 」では1ヶ所となっている。個体差もかなりあると思われるし、もしかしたら西洋人と東洋人という人種の差がある可能性もある。

外側面
内側面

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1

下顎骨(下顎頭)- 側頭骨(頬骨突起・関節結節)

2
下顎骨(下顎頭)- 側頭骨(茎状突起)
3
蝶下顎靭帯
下顎骨(下顎小舌)- 蝶形骨(蝶形骨棘~錐体鼓室裂)

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1

下顎骨(下顎頭)- 側頭骨(下顎窩)

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