ma Visual Anatomy 視覚解剖学
 

腸 骨 ( ちょうこつ、英:ilium

 

 

 ・腸骨は寛骨を構成する3つの骨のうちの一つである。

 

 

 ・腸骨は、大きく腸骨体腸骨翼の2つに区別することができる。

  

 

船戸和弥のホームページ」には以下のような説明が見られる。

「(腸骨体は)腸骨の下部をなす腸骨体は寛骨臼の上半分を作り、これから上方にひろがる大きな扁平部が腸骨翼であるが、体と翼の境界は明確には定めにくい。」

ページトップに戻る 

 

【 隣 接 】

 腸骨は、坐骨および恥骨とは思春期までは軟骨によって結合されるが、青年期には骨結合に置き換わり1個の寛骨となる。

 

 また、腸骨は寛骨臼の形成にも預かっているが、寛骨臼大腿骨と接合し股関節を形成している。

  

 

【 面 / 縁 】

 腸骨翼は2面および4縁を有する。

 

 

 以下が腸骨に付着する筋となり、なるべくすべての筋を拾ったつもりだが過不足が生じる可能性がある。

起始とする筋肉群
停止とする筋肉群
1
6
11
1
2
7
12
2
3
8
13
3
4
9
   
4
5
10
   
5

 

 
右寛骨(外側面)
右寛骨(外側面)
右寛骨(内側面)
右寛骨(内側面)
左寛骨(前面)
左寛骨(上面)
 

ページトップに戻る

 

  以下が腸骨に付着する靭帯となり、なるべくすべての靭帯を拾ったつもりだが過不足が生じる可能性がある。

仙腸関節

(4)

anterior sacroiliac l. 仙骨と腸骨の前面を結ぶ
interosseous sacroiliac l. 仙骨と腸骨の粗面間を結ぶ

後仙腸靭帯

(/長後仙腸靭帯)

posterior sacroiliac l. 外側仙骨稜と下/上後腸骨棘を結ぶ
sacrotuberous ligament 坐骨結節と尾骨、仙骨、下後腸骨棘を結ぶ

股関節

(2)

iliofemoral ligament 腸骨の下前腸骨棘・寛骨臼縁と大腿骨の大転子・転子間線を結ぶ
orbicular zone 寛骨臼の上縁から起こり、2部に分かれて大腿骨頚をとりまく

その他

(2)

iliolumbar ligament 第4・5腰椎の肋骨突起と腸骨稜を結ぶ。
inguinal ligament

上前腸骨棘と恥骨結節を結ぶ

プパール靭帯

 

 

ページトップに戻る


 腸骨は、その内側にある仙骨と接合し仙腸関節を形成する。また、腸骨は寛骨臼の形成にも関わり、寛骨臼は大腿骨頭と接合し股関節を形成している。

 

1
 sacroiliac joint
 腸骨(耳状面) - 仙骨(耳状面)
2
 hip joint

 寛骨(寛骨臼)- 大腿骨(大腿骨頭)

ページトップに戻る