概 要形 状位 置
区 分上部肛門管中間帯下部肛門管
構 造
働 き
脈 管 / 神 経 
関連語句
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・「日本人体解剖学」では、この肛門管を直腸の一部としている。

 

 

  

■ 上部肛門管 (=肛門柱帯)■

肛門直腸線(実線ではない)をもって直腸から移行する部位。(=肛門管での最上部)

・範囲:肛門直腸線歯状線まで

・上皮:直腸と同じ単層円柱上皮

・血管:外側に静脈叢(内痔静脈叢)が豊富である。

・存在するもの:以下のものは全て肛門管の内腔を1周している。

 1. 肛門柱:縦に走る6~10本の隆起線

 2. 肛門洞:肛門柱の根部に位置するポケット状の空間、肛門腺が開く。

 3. 肛門弁:内腔に突出した部で、これにより肛門洞が形成される。「弁」とあるが開閉はしない。

 

■ 中間帯 ■

・ギザギザの歯状線をもって上部肛門管から移行する部位。(=肛門管での中間部)

・範囲:歯状線ヒルトンの白線まで

・上皮:上部肛門管からの単層円柱上皮重層扁平上皮に入れ替わる部分で、両方が混在。

 

■ 下部肛門管 ■

ヒルトンの白線をもって中間帯から移行する部位

・範囲:ヒルトンの白線から肛門まで

・上皮:皮膚と同じ重層扁平上皮に完全に入れ替わる。

・血管:外側に静脈叢(外痔静脈叢)が存在する。

 

以下、直腸壁との違いを簡単な表にしてみた。

壁の層

直 腸

肛門管

主な違いのポイント
1

粘膜上皮

単層円柱上皮

上:単層円柱上皮

下:重層扁平上皮

便が通るときの摩擦に耐えられるよう、頑丈な構造(重層扁平上皮)に変わります。

2

粘膜下層

比較的シンプル

静脈叢が発達

血管(静脈)の網の目が集まってクッションの役割を果たす。

3

筋 層

2層構造

(内輪筋・外縦筋)

内・外肛門括約筋の間を連合縦走筋が走る。

自分の意志で動かせる筋肉(外肛門括約筋)が追加され、便を我慢できるようになります。

4

漿 膜

×

外 膜

腹腔外にあるため漿膜はなく、代わりに外膜で覆われ周りの組織と結合

 

【動 脈】


直腸と肛門管には、主に以下の3つのルートから酸素と栄養を供給する。

1. 上直腸動脈

:  直腸の上部〜中部、および上部肛門管(歯状線より上)、下腸間膜動脈の枝となる。

2. 中直腸動脈

  直腸の下部(直腸膨大部)の周辺、内腸骨動脈の枝となる。

3. 下直腸動脈

 中間帯・下部肛門管(歯状線より下) 内陰部動脈の枝となる。

 

【静 脈】


動脈の伴行静脈となる。

1. 上直腸静脈

 歯状線より上側、門脈を通って肝臓へ向かう。

2. 中・下直腸静脈

 歯状線より下側、 肝臓は通らず、下大静脈を通って直接心臓へ戻る。

3.内/外痔静脈叢

 

【リンパ管】

歯状線を境に、流れる方角が真逆になる。

歯状線より上側から流れるルート ■

 血管(上直腸動脈)に沿って、お腹の奥(下腸間膜リンパ節や、大動脈のまわり)の方向へと「上(お腹側)」に向かって流れる。

歯状線より下側から流れるルート■

 足の付け根にある「鼠径リンパ節」や、骨盤の壁にある「内腸骨リンパ節」に向かって、「下(足の付け根・お股側)」に向かって流れる。

 

【神 経】

歯状線を境にして、痛みを感じるかどうかが分かれる。

歯状線より上(直腸〜上部肛門管)■

 神経:自律神経(交感神経・副交感神経 / 骨盤内臓神経など)

 特徴:「痛み」を感じる神経がない代わりに、便意(肛門管圧の高まり)脳に伝える。

歯状線より下(中間帯〜下部肛門管)■

 神経:体性神経(陰部神経の枝である「下直腸神経」)

 特徴:「痛み」を非常に敏感に感じる。皮膚と同じ神経。外肛門括約筋を動かす命令もこの神経が伝えている。

 

 
血 管
リンパ管
神 経
 

 

あ行

移行帯=中間帯

さ行
肛門柱帯上部肛門管
た行
歯状線
モルガニ柱
か行 肛門 肛門直腸線 上部肛門管 連合縦走筋
肛門陰窩=肛門洞 肛門洞 中間帯  
肛門櫛=中間帯 肛門皮膚皺襞筋 直腸肛門移行部=歯状線?  
肛門小窩=肛門洞 肛門弁  
肛門腺  
は行
皮膚帯=下部肛門管  
肛門柱     ヒルトンの白線  

 

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