軟骨細胞( なんこつさいぼう、英:cartilage cell/chondrocyte

 

概 要
大きさ・形状
分泌物
分 布

 

 

【概 要】

・軟骨における軟骨細胞の占有率は軟骨の種類にもよるが多くても10%ほどとなる。

 硝子軟骨(約2~5%)、弾性軟骨(約2~5%)、線維軟骨(約1~2%) 参考:ChatGPT

 ※細胞の割合は資料によって差が見られる。Google Geminiでは以下のような数字を示している。

 硝子軟骨(約3~5%)、弾性軟骨(約5~10%)、線維軟骨(約1~2%)

・基本は単核だが2核の場合も時々見られる。

  

【大きさ・形状】

軟骨細胞の形状は種類、または同じ種類でも存在する部位によってことなる。

  5軟骨の種類と場所 表層(表面)の細胞形状・配列 深層(奥)の細胞形状・配列 この形状・配列になる理由(機能的意味)
1
関節軟骨
(軟骨膜がない硝子軟骨)
扁平(平ら)
表面に平行に横並び
丸みを帯びる
さらに奥では縦に一列(円柱状)に並ぶ
関節表面の激しい摩擦(横方向の力) を表面の扁平細胞で受け流し、強い荷重(縦方向の圧縮) を奥の丸・縦列細胞で支えるため。
2
その他の硝子軟骨
(気管、肋軟骨など)
やや扁平〜紡錘形
(軟骨芽細胞の段階)
大きな球形・楕円形
(同源細胞群を形成)
軟骨膜から生まれたばかりの若い細胞(表面)が、奥にいくにつれて基質を分泌しながら立派な大人の丸い細胞へと成長していくため。
3
弾性軟骨
(耳介、会厭など)
小さめの球形・楕円形
(密度はやや高い)
大きな球形
(極めて過密、ぎゅうぎゅう詰め)
組織全体が弾性線維の網目で覆われているため、表面から奥まで細胞は基本形(丸み)を保ったまま、奥にいくほど非常に過密に密集する。
4
線維軟骨
(椎間板、半月板など)
線維に沿った列状配列
(比較的平らに見えることもある)
線維に沿った列状配列
(一列に整列して点在)
最初から最後まで太いコラーゲン線維(I型)の束が走っているため、表面でも奥でも、その線維の隙間に押し込められて一列に並ぶしかない ため。

 

【分泌物】

軟骨の分泌物は主には以下のようなものがあり、その割合は軟骨の種類によって異なる。

硝子軟骨 糖たんぱく質(コラーゲン線維(Ⅱ型)を多く分泌する。

弾性軟骨 エラスチン弾性線維)を多く分泌する。

線維軟骨糖たんぱく質(コラーゲン線維(Ⅰ型)を多く分泌する。

  

 
物質の種類
名称/働き
1
タンパク質

コラーゲン線維(=膠原線維、主にⅡ型)

 組織に強固な骨組みを提供し、強さ・硬さをもたらす。

プロテオグリカン(アグリカンなど)

 大量の多糖類を保持し、高い保水性とクッション性 を発揮

純粋タンパク質

エラスチン弾性線維

 組織にしなやかな弾力性や伸縮性を付与

2
糖質(多糖類)

ヒアルロン酸(グリコサミノグリカンの一つ)

 膨大な水分を保持し組織に衝撃吸収性・潤滑性を付与

 

【分 布】

軟骨における軟骨細胞の分布状況は軟骨の種類によって異なる。

また、硝子軟骨などは存在する部位によって分布状況は異なる。

 

 

項 目

1

細胞の密度

中等度

やや高い

低い

2
配列

不規則に散在 (以下は規則性がある)

関節軟骨骨端軟骨

不規則に散在

線維束に沿って列状に並ぶ

3
孤立細胞

多い

多い

少ない

4
細胞群(細胞巣・同種細胞群)

よくみられる

比較的よくみられる

少ない

5

軟骨小腔

の大きさ

比較的大きい

比較的大きい

小さめ

6
細胞間距離

中等度

やや狭い

広い(膠原線維が多いため)

7
特 徴

丸い細胞が基質中に散在する典型的な軟骨

弾性線維の網目の中に細胞が散在

Ⅰ型コラーゲン束の間に細胞が一列に並ぶ