有鈎骨(手) (ゆうこうこつ、英:hamate

 

 

 

・有頭骨は手根骨の1つで、遠位手根骨の中で最も内側(小指側)に位置する。

・「日本人体解剖学 (上巻)」には以下のように解説している。

「楔状で、近位側、遠位側および外側には関節面を有し、掌側面には先端のやや外側に曲がった突起がある。これを有鈎骨鈎という。 」

 また、「船戸和弥のホームページ」では以下のようになっている。

「有鈎骨は第4、5中手骨に対する不正な鞍状の関節面を底として上方に尖る三角形である。掌側面の内側端から掌側に有鈎骨鈎が突出する。内上面は三個角骨にする鞍状の関節面で占められる。」

 そして、以下は「Wikipedia」からの抜粋文となる。

The hamate bone has six surfaces:

  • The superior, the apex of the wedge, is narrow, convex, smooth, and articulates with the lunate.
  • The inferior articulates with the fourth and fifth metacarpal bones, by concave facets which are separated by a ridge.
  • The dorsal is triangular and rough for ligamentous attachment.
  • The palmar presents, at its lower and ulnar side, a curved, hook-like process, the hamulus, directed forward and lateralward.
  • The medial articulates with the triangular bone by an oblong facet, cut obliquely from above, downward and medialward.
  • The lateral articulates with the capitate by its upper and posterior part, the remaining portion being rough, for the attachment of ligaments.

 以下は上記の「Wikipedia」をまとめたものになる。

1

上 面

(superior surface)

・くさび形の上端部 ・狭く、凸状で滑らか

月状骨との関節面がある。

右手・内側面

 

右手・外側面

2

下 面

(inferior surface)

・第4及び第5中手骨と関節する稜線によって2つに分けられた凹状の関節面がある。
3

手背面

(dorsal surface)

・靭帯が付着する三角状の粗な面
4

手掌面

(palmar surface)

・遠位の内側端に内側方に突出している突起(有鈎骨鈎)がある。
5

外側面

(lateral surface)

有頭骨と関節する面と靭帯が付着する粗な部分がある。
6

内側面

(medial surface)

三角骨と関節する楕円形の関節面がある。

 

手(右手掌面)
手根骨(右手掌面)
手根骨(手掌面)
手根骨(右手背面)
右手・近位手根骨+中手骨
手根部(断面)
 
右屈筋支帯
 

 

イラストや写真を掲載しているサイトⅠ(左手・手背面のCG)

イラストや写真を掲載しているサイトⅡ(2方向からの単体のイラスト)

イラストや写真を掲載しているサイトⅢ(筋の付着が分かるイラスト)

イラストや写真を掲載しているサイトⅣ(手根骨周辺の断面、赤は有頭骨)

イラストや写真を掲載しているサイトⅤ(レントゲン画像、手根骨周辺)

イラストや写真を掲載しているサイトⅥ(レントゲン画像、前腕下部~中手骨)

イラストと骨標本Ⅶ(手根骨中心)

骨標本の写真Ⅰ

骨標本の写真Ⅱ

骨標本の写真Ⅲ

骨標本の写真Ⅳ

骨標本の写真Ⅴ

骨標本の写真Ⅵ(有鈎骨単体)

 

1
hook of hamate

 

 有鈎骨は以下の7つの骨と接し、3種類の関節を作っている。

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 以下に有頭骨に付着する靭帯を挙げたが、欠けるものがあったり正確性に欠ける可能性もありうる。

1

 舟状骨月状骨三角骨 / 大菱形骨小菱形骨有頭骨有鈎骨

2
 手根骨同士
3
 手根骨同士
4
 有頭骨 ⇔ 豆状骨の周りの手根骨
5
 豆状骨 ⇔ 有鈎骨
6
 中手骨(第1を除く)⇔ 遠位手根骨
7
 中手骨(第1を除く?)⇔遠位手根骨(大菱形骨を除く?)

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 有鈎骨には以下の2つの筋が付着する。

起始とする筋肉群
停止とする筋肉群
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1
2
2

 

 

 

 

 

注意)「プロメテウス解剖学アトラス 」では、上記の2つの筋は「有鈎骨鈎」としているが、「日本人体解剖学 (上巻) 」では、小指対立筋の起始は「有鈎骨鈎」という表記ではなく「有鈎骨」となっている。

 

         

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