【概 要】
「日本人体解剖学」では「口腔」を以下の2通りに分けて解説してる。
①消化器系の一つの器官として
②上の①の消化器系の一つである「口腔」の構成要素の一つとして
ここでは②の「口腔の構成要素の一つ」の解説となる。
・口腔の前壁は口唇、外側壁が頬、上壁は口蓋、そして底が口腔底となる。
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口腔模式図(縦断面) |
口腔前庭・固有口腔 |
口腔前庭 |
固有口腔 |
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【 口腔前庭 ( vestibule of mouth ) 】
以下は「日本人体解剖学」の解説文を簡単にまとめたものになる。
・歯列が完全な場合には、両側の最も奥にある大臼歯(第3大臼歯)の後方で固有口腔と交通する。
・口腔前庭を覆う粘膜は、口唇移動部から始まり頬の内面に及び、さらに上顎・下顎の歯槽部に進み、歯頚までおおって肥厚し、骨膜と密着して歯肉をつくる。
・上唇・下唇内面の粘膜は歯槽突起の前面に移行する際、その正中線で縦走ヒダをつくる。これを上唇小帯および下唇小帯という。
・粘膜は歯間を通って固有口腔へ移行する。
・両側後部の軟口蓋移行部に縦走する粘膜ヒダ(翼突下顎縫線)は頬筋の起始部となっている。
・上顎第2大臼歯対側の頬粘膜の表面に耳下腺の導管が開口している。
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【 固有口腔 】
■ 壁 ■ 参考:「日本人体解剖学」
前方および両側壁:上・下顎骨の歯槽突起および上・下歯列弓
上壁:硬口蓋
下壁:舌ならびに顎舌骨筋およびオトガイ舌骨筋の上を覆う粘膜
後方:口峡によって咽頭に連絡する。
以下は「OralStudio」の解説文となる。
固有口腔は、歯の舌側面および口蓋側面と、口蓋粘膜、口蓋底粘膜、舌粘膜に覆われ、後部は口峡で咽頭に接している。閉口時は舌か内腔を閉めているため実質的な空間はほとんどないが、開口と舌運動により、咀嚼に必要な十分な空間が生じる。また、舌の柔軟性を可動性により、閉口時でも食塊を留め固有口腔内を移動させることができる。
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口腔前庭・固有口腔 |
固有口腔 |
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