ma Visual Anatomy 視覚解剖学
 

上腕骨 ( じょうわんこつ、英:humerus

 

 

 以下が「日本人体解剖学 (上巻) 」を参考にして作成した上肢骨の分類になる。

   

 

  

   

■ 面 / 縁 ■

日本人体解剖学 (上巻) 」では、面に関しては内側前面、外側前面、そして後面の3つの名称が見られるが、特に詳しい解説はない。また、縁に関しては全くその名称は見られない。以下は「船戸和弥のホームページ」の解説文となる。

「上腕骨体の下半部には前縁、内側縁および外側縁がみとめられ、前縁は円いが内外両側縁は下端に近づくと鋭くなる。この3縁の間の内側前面、外側前面および後面には多くの筋が起こり、または付く。」

       

【 縁 】

 3縁を区別する。

 

【 面 】

 3面を区別する。

 

 
 

■ 発 生 ■

日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。

 「:上腕骨体には、胎生8週ころに骨化点が現れる。上腕骨頭(1~2歳)、大結節(2~3歳)、小結節(3~5歳)、内側上顆(5~8歳)、上腕骨滑車(11~12歳)、外側上顆(12~14歳)などにも骨化点が現れ、しだいに癒合して両骨端を形成する。骨幹と両骨端との癒合は16~25歳ころに行われる。

■ 異 常 ■

日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。

 :内側上顆の上方には、しばしば隆起して鈎状の顆上突起をなすことがある。この突起の尖端と内側上顆との間には靭帯が走り、孔となって正中神経を通す。この靭帯から円回内筋の一部を起始する。また、この靭帯は骨化して骨橋となることがある。(この骨化はある種の動物には常態に見られる)。そのほか、肘頭窩と鈎突窩との間の骨板が穿孔していることがあり、これを滑車上孔という。」

 

 

 

 以下、起始停止する部分は簡易的に記したものになる。

上腕骨から起始する筋肉群
尺骨に停止
1

上腕筋

 前面1/2以下 ⇔ 尺骨:鈎状突起、尺骨粗面
2
 後面 ⇔ 尺骨:肘頭
3
橈骨に停止
1
 外側上顆  橈骨:橈側面近位1/3
2
 外側縁下部1/ ⇔ 橈骨:茎状突起
3
 内側上顆 ⇔ 橈骨:中央外側面
手の骨に停止
1
2
 外側上顆 ⇔ 第2中手骨
3
4
 外側上顆 ⇔ 第2~第5中節骨及び末節骨
5
 外側上顆 ⇔ 第5中手骨
6
 内側上顆 ⇔ 豆状骨、有鈎骨、第5中手骨
7
 内側上顆 ⇔ 中節骨底

 

上腕骨に停止する筋肉群
肩甲骨から起始
1
 肩甲骨烏口突起 ⇔ 内側面・中央部
2
3
4
 肩甲骨:肩甲下窩 ⇔ 小結節小結節稜
5
 肩甲骨:後面・外側縁付近 ⇔ 大結節
6

鎖骨から起始

※他の骨も含む

1
 鎖骨、肩甲骨 ⇔ 三角筋粗面
2
その他
1

 

 
 
 

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 以下が上腕骨に付着する靭帯となる。

肩関節
coracohumeral l.

上腕骨の小結節肩甲骨烏口突起との間に張る。

glenohumeral l.
 関節唇と上腕骨の解剖頚の間に張る。
 上腕骨の小結節間に張る。
腕尺関節

内側側副靭帯

(前、後、横部)

ulnar collateral l.
 上腕骨の内側上顆尺骨の鈎状突起、肘頭を結ぶ。
腕橈関節
radial collateral l.
 上腕骨の外側上顆と橈骨切痕を結ぶ。
その他
Struthers' l.
 上腕骨の内側上顆顆上突起を結ぶ。

 

   

 

 

 上腕骨が関係する関節は以下の3つになる。

1

上腕骨(上腕骨頭)-肩甲骨(関節窩)

2
上腕骨(上腕骨小頭)-尺骨(尺骨頭)
3
上腕骨(上腕骨滑車)-橈骨(尺骨切痕)

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・SKELETAL SYSTEM ANATOMY: Bones of the arm- Humerus

    

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