概 要
構 造 (粘膜粘膜下組織筋層漿膜)
働 き
その他
脈管/神経動脈静脈リンパ管神経
関連語句
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回盲部:基本的には盲腸壁の中に位置するので(一部内腔に突出する部分も見られる)

 

  

 
 
盲腸と腸骨
 

 

以下、盲腸壁の構造を簡単に記したが、リンクは全て「大腸壁の構成」の項になる。

 

■粘 膜■


〈盲腸特有のポイント〉

・リンパ組織が非常に豊富: 粘膜固有層に孤立リンパ小節が多い。

・免疫機能が強い。  

 大腸の中でも最も免疫学的に活発な部位の一つ。

虫垂との免疫的連続性  

 虫垂ほどではないが盲腸も「GALT(腸管関連リンパ組織)」が発達

 

■粘膜下層■

・リンパ組織が粘膜下層まで目立つ

 粘膜固有層に限らず粘膜下層にもリンパ組織の発達が目立つ。

・免疫細胞密度が高い

 マクロファージリンパ球樹状細胞

「盲腸=免疫前線基地」**という性格が、粘膜下層にも及ぶ。

 

■筋 層■

袋状構造に適した筋層配

 内容物(回腸内容)の一時貯留に適応

・蠕動よりも「混和・停滞」に寄与

 上行結腸ほどの推進力は持たない

結腸ヒモはここで開始

 盲腸は結腸ヒモの起始部、3本の結腸ヒモが虫垂根部に収束
※ 結腸ヒモが存在すること自体は大腸一般だが「起点である」点が盲腸特有

 

漿 膜

・腹腔内臓器として可動性が高い

 盲腸は多くの場合、ほぼ全周が漿膜で覆われる。

・位置の個体差が大きい

 高位盲腸、低位盲腸、可動性盲腸

 

・盲腸は小腸内容物が最初に入る場所で、防御のため免疫機能が発達した関所のような部位

 

小腸内容物の一時貯留 】(盲腸固有の働き)

 盲腸の袋状の形状は小腸からの内容物の一時的に貯留するのに適している。 

 その一時貯留中に

 ・盲腸~上行結腸に多い腸内細菌による残存栄養素の発酵・利用

 ・発達した免疫機構による有害物質の排除

 が行われる。

 

水分、電解質の吸収 】(大腸共通の働きる)

 盲腸は他の大腸と同様に、水分および電解質の吸収に関与する。

 

以下に簡単に大腸における腸内細菌の分布状況を表にしてみた。

部 位
細菌の多さ
特 徴
1
◎ 非常に多い
発酵の中心
2
◎ 多い
発酵活発
3
○ 多い
安定期
4
○ やや減少
水分減少
5
△ やや少ない
排泄準備

 

以下は「日本人体解剖学」の解説文となる。

盲腸が正常位よりも左方に偏し、ときに正中線あるいはそれを超えることがあり、また同時にやや下方に達することは約18%といわれ、盲腸が上方かつ右方に偏移することは約12%といわれる(移動盲腸 cecum mobile)
盲腸が正常位より高所にあることがありはなはだしい時には上行結腸をほとんど欠くことさえある。妊娠の際、しばしば盲腸・虫垂・上行結腸が拡大した子宮によって上方に移動される。

 

【動 脈】

【静 脈】

・盲腸特有の特徴

 静脈叢が発達しやすい

  袋状構造、内容物の停滞

虫垂静脈と合流関係が近い

 

【リンパ管】

リンパの基本的な流れ : 腸壁内 ⇒ 腸間膜内 ⇒ 中枢

  

■盲腸壁外リンパ流■

盲腸のリンパは血管に沿って流れるのが原則

流れ : 盲腸壁内リンパ管 ⇒ 回結腸リンパ節 ⇒ 上腸間膜リンパ節 ⇒ 腸リンパ本幹 ⇒ 胸 管

※盲腸リンパの中枢リンパ節は回結腸リンパ節

 

【神 経】

盲腸は大腸の一部なので基本的な部分としては基本的な神経支配は大腸に準じる。

  

以下に盲腸特有のものを記す。

① 回盲部としての「感覚の集約点」 

 ・回腸終末+盲腸の境界 

 ・内容物の性状変化が急激 

 ・内臓知覚が集まりやすい

② 虫垂神経との機能的一体性 

 ・虫垂神経は盲腸神経叢と連続 

 ・盲腸自体が「虫垂症状の舞台」になることがある。

 

か行
 回盲口
た行
 虫垂
ま行
 盲腸間膜
や行
 
 回盲部          
 回盲弁          
 回盲弁小帯          
           

 

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