胸 骨 ( きょうこつ、英:sternum

 

・胸骨は胸郭を構成する骨の一つで、胸郭の前壁の正中部に位置している。

  

・胸骨は縦に長い扁平な骨で、上部より胸骨柄、胸骨体、および剣状突起の3部構成となる。

  

・以下は「日本人体解剖学 (上巻) 」の解説文となる。

「胸骨柄の上縁は第2胸椎下縁の高さ、胸骨柄と胸骨体の結合部である胸骨角は第4~第5胸椎間の高さ、剣状突起と胸骨体との結合部は第9胸椎の椎体の高さに位置する。」 ⇒ イラスト解説

【 発 生 】

 以下は「日本人体解剖学 (上巻) 」の解説文となる。

「胸骨は、元来4個の骨が軟骨によって互いに結合されたもので、成人では大部分が骨化し、胸骨体では結合したところが横の隆起線として残っている。 胸骨柄と胸骨体との間、および胸骨体と剣状突起の間では軟骨結合は比較的長く残り、それぞれ胸骨柄結合、胸骨剣結合(xiphisternal joint)と呼ぶが、老人になるとほとんどは骨化する。 」

 ⇒ 胸骨の骨化(ossification)を解説したサイト(英語)

 

【 異 常 】

以下は「日本人体解剖学 (上巻) 」の解説文となる。

「剣状突起や胸骨体に孔や裂け目のある場合を先天性胸骨裂という。」

 

【 語 源 】

 ギリシャ語のsternon(男性の胸)に由来する。「船戸和弥のホームページ

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胸骨(前面)
胸骨(左側面) 

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 以下は胸骨に関連する語句となる。

か 行

胸骨角  ・胸骨結合(=胸骨柄結合?)  ・胸骨剣結合  ・胸骨体  ・胸骨柄  ・胸骨柄結合  ・胸上骨 

頚切痕  ・剣状突起

さ 行 鎖骨切痕  ・先天性胸骨裂
ら 行 肋骨切痕

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 以下は胸骨に付着する筋肉となる。

起始とする筋肉群
停止とする筋肉群
1
 胸鎖乳突筋胸骨柄の上縁(頚切痕)と前面)
1
 腹直筋剣状突起の前面)
2
 大胸筋胸骨柄から胸骨体下部の外側縁)
2
 
3
 胸骨舌骨筋胸骨柄の後面)
   
4
 胸骨甲状筋胸骨柄の後面)
   
5
 胸横筋 (主に後面の胸骨体下部の外側縁)
   
6
 横隔膜剣状突起の後面)
 

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 以下が胸骨に付着する靭帯となる。全ての靭帯を拾ったつもりだが取りこぼしがある可能性もある。

胸鎖関節
 胸骨端と胸骨柄のそれぞれの後面に張る。
 胸骨端と胸骨柄のそれぞれの前面に張る。
 左右の鎖骨の胸骨端の上部間に張る。
胸肋関節
 肋軟骨端と胸骨の間に張る。
 胸肋関節の関節腔を2分する靭帯
 第6・7肋軟骨と剣状突起を結ぶ。
 

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 胸骨は鎖骨と肋(軟)骨と接し以下の2つの関節と結合の形成に預かる。

1

胸鎖関節

 

鎖骨胸骨関節面)⇔ 胸骨(鎖骨切痕
2

胸肋関節

 

胸骨(肋骨切痕)⇔ 肋軟骨(内側端)
3

胸肋軟骨結合

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・SKELETAL SYSTEM ANATOMY: Bones of the thoracic cage- Sternum (1:30)

  


・Human Anatomy Video: The Sternum(5:14)

    

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