胸骨角(胸骨)( きょうこつかく、英:sternal angle

 

・「胸骨角は一般には鈍角であるが虚弱者では鋭角となる場合がある。」(日本人体解剖学)

・「胸骨角は皮膚の上からでも横走する隆起として容易に触れることができる」(船戸和也のHP)

胸骨

(右側面)

胸郭

(左半分)

胸骨

(前面・左側面)

 

 

 以下は「日本人体解剖学 (上巻) 」の「胸骨角」の解説の一部となる。

「胸骨柄と胸骨体とが結合する部位は前方に突出し、体表からも触れられる。これを胸骨角といい、胸骨角には第2肋骨がつく。第1肋骨は体表から触れることができないため、臨床的にはこの第2肋骨が目安となる。胸骨角は一般には鈍角であるが虚弱者では鋭角となる場合がある。」

 

 また、以下は「船戸和弥のホームページ」の解説文となる。

「ルイ角ともよばれる。胸骨柄と胸骨体が結合するところは、前方に角張って突出するもので、この突出そのものを胸骨角と呼ぶ。この結合部の側面にある切痕は第2肋軟骨が関節する場所である。すなわち胸骨角は皮膚の上からでも横走する隆起として容易に触れることができるので、生体で第2肋骨を定めるのに胸骨角が最良の目印になるのである(生体では第1肋骨は鎖骨の下に隠れているので、ほとんどふれられない。したがって第2肋骨の同定が肋骨番号を定めるうえにきわめて重要である)。立位では第4~第5胸椎レベルにあり、この高さの想定平面を胸骨角平面という。この角は虚弱体質ではより小さい。フランスの内科医Pierre Charles Louis (1787-1872)の名を冠する。 」

 

 そして、以下は「Wikipedia」の解説文となる。

「 The sternal angle (also known as the angle of Louis or manubriosternal junction) is the synarthrotic joint formed by the articulation of the manubrium and the body of the sternum.
 The sternal angle is a palpable clinical landmark in surface anatomy.
 Anatomy: The sternal angle, which varies around 162 degrees in males,marks the approximate level of the 2nd pair of costal cartilages, which attach to the second ribs, and the level of the intervertebral disc between T4 and T5.In clinical applications, the sternal angle can be palpated at the T4 vertebral level.
 The sternal angle is used in the definition of the thoracic plane. This marks the level of a number of other anatomical structures:」

【 語 句 】

・synarthrotic:?  ・articulation:関節接合 ・manubrium:胸骨柄  ・body of the sternum:胸骨体 ・palpable:触知できる  ・surface anatomy:体表解剖学 ・approximate:おおよその  ・costal cartilages:肋軟骨 ・intervertebral disc:椎間板  ・definition:定義 ・thoracic plane:?  

 

【参考になるサイト】

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