鎖 骨 ( さこつ、英: clavicle / collarbone )
・鎖骨は上肢骨のうちの上支帯の骨の一つで、身体の前面、肩の内側にほぼ水平に位置し、容易に触察することができる。
・鎖骨は棒状の骨(長骨)でS状を呈し、中心となる鎖骨体と両端の少し膨隆した「端(肩峰端/胸骨端)」の部分に分けることができる。端の部分はそれぞれ関節面を有する。
「鎖骨は結合組織生骨であり、全身の骨の中では最も早く骨化がはじまる(胎生第5週)が、骨化の完了する時期は25歳以後で長骨の中では一番遅い。」
「鎖骨は一般の長骨と異なり髄腔がなく、内部は海綿質でみたされている。哺乳類のうち上肢を歩行以外にも使用する(たとえば、物をつかんだり、からだの前で上肢を交差させる動作など)動物では鎖骨は発達しているが、上肢を前後方向に動かして歩行だけに使用する動物では鎖骨はないか、あっても痕跡的である。したがって霊長目や齧歯目では鎖骨が発達し、食肉目や有蹄目には鎖骨がない。」
以下は「Wikipedia」の解説文の一部になる。 ・The shape of the clavicle varies more than most other long bones.
・It is occasionally pierced by a branch of the supraclavicular nerve.
・In males it is thicker and more curved and the sites of muscular attachments are more pronounced. ・The right clavicle is usually stronger and shorter than the left clavicle.[2] ・In females the clavicle is thinner, smoother and lighter than that of males. ・Clavicle form is a reliable criterion for sex determination.
「語源はClavis(腱、カンヌキ)の縮小形で小さな鍵という意味。 」(船戸和弥のホームページ)
「日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。 「鎖骨骨折:鎖骨は、肩甲骨を体幹から離す役割をするため肩を下にして倒れたりすると骨折を起こしやすい骨である。一般に介達性外力、すなわち手あるいは肩に加わった力によっておこることが多い。一般に、鎖骨の外側方約1/3の所に起こるが、これは2つのカーブが会合するところにあたり、最も弱い部分とされている。また、筋の付着の関係も考えられる。この際、上腕の重さによって変形をきたすことがある。また、内側方にも骨折の起こることがあるが、その際は位置的移動はない。」 |
以下が鎖骨に付着する靭帯となる。
肩鎖関節 |
conoid ligament | 2つ合わせて烏口鎖骨靭帯という。 |
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trapezoid ligament | |||
acromioclavicular ligament | 肩峰と肩峰端との間に張る。 | ||
胸鎖関節 |
posterior sternoclavicular l. | 胸骨端と胸骨柄のそれぞれの後面に張る。 | |
anterior sternoclavicular l. | 胸骨端と胸骨柄のそれぞれの前面に張る。 | ||
interclavicular l. | 左右の鎖骨の胸骨端の上部間に張る。 | ||
costoclavicular l. | 肋鎖靭帯圧痕と第1肋骨の間に張る。 |
鎖骨は肩甲骨と胸骨と接し以下の2つの関節の形成に預かる。
1 |
acromioclavicular joint |
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2 |
sternoclavicular joint |
鎖骨(胸骨関節面)⇔ 胸骨(鎖骨切痕) |
・「Wikipedia」