体内への栄養素の消化、吸収、また化合物の生成など生命維持活動には不可欠な物質で、そのほとんどがタンパク質からなる。私たちの体の筋肉、血液、脳、肺、心臓と言ったいたるところにそれぞれの働きに必要な酵素が存在している。現在約4,000の酵素に名前がつけられている。
【人の体に存在する酵素】
酵素を作る能力は一人一人遺伝子によって決まっていて限界がある。
一生のうちで作れる一定量の酵素のことを「潜在酵素」と言い、大きく以下の2つに分される。
1. 「消化酵素」… 食べたものを栄養素として吸収しやすい形まで分解する酵素で、代表的なものが以下
2. 「代謝酵素」… その働きの一部
・新陳代謝促進:吸収された栄養素を体中の細胞に届け、有効活用の補助
・有害物質除去:毒素を尿や汗の中に排出
・自然治癒力向上:傷ついた細胞を修復し、病気を治癒する。
・免疫力向上:外敵の進入の阻止、また進入してきた外敵への攻撃力を高め抵抗力をつける。
【食物に含まれる酵素】
体の外にある消化酵素で「食物酵素」と呼ばれる。
生の食べ物(野菜、果物、生の肉や魚など)や発酵食品(納豆、味噌、ぬか漬けなど)に多く含まれ、体内へ
の栄養素の消化の補助的な役割を担う。食物酵素をたくさん摂取することで「潜在酵素」の使用量を抑えるこ
とができる。但し、熱に弱く、60度くらいで破壊されてしまう。