ヘルパーT細胞 (へるぱーてぃーさいぼう、英:helper T cell)

 

 

  体内に侵入した細菌やウイルス、または癌細胞などを攻撃して私たちの体を守ってくれるリンパ球の一種。

 

【もっと詳しく】

 T細胞(またはTリンパ球)の一つで、細胞表面にCD4分子を持ち抗原提示細胞の「MHCクラスII分子+抗原ペプチド」を認識し、刺激を受け活性化される。

 なお、ヘルパーT細胞はエイズウイルスの標的となる細胞でもある。よって、エイズウイルスに感染した人はヘルパーT細胞の数が減少し免疫力が低下する。そのことによっていろいろな症状を発することになる。

 ヘルパーT細胞には次の2種類がある。

 

1
Th1細胞

T helper 1 cell

キラーT細胞マクロファージなどの貪食細胞の働きを高める。

産出するサイトカインインターロイキン(IL-2,IL-3)、インターフェロン、 腫瘍壊死因子など

2
Th2細胞

T helper 2 cell

B細胞を活性化し抗体生産を高める。

産出するサイトカインインターロイキン(IL-4)

B細胞を活性化している模式図を掲載しているサイト

 

 

走査電子顕微鏡の写真を掲載しているサイト

 

【参考にしたサイト】

ウィキペディア

・「脂質と血栓の医学」の「ヘルパーT細胞