中間広筋 ( ちゅうかんこうきん、英:vastus intermedius muscle )

 

概 要
作 用
イラスト掲載サイ
 
イラスト
神経 / 脈管
 
 
起始 / 停止
Wikipedia
 
 

 

 

【疑 問】 「日本人体解剖学」や「船戸和也のH」の解説には以下の筋の走行や腱膜に関する解説は見られない。

① 筋の走行に関して

 インターネットで画像検索をかけた結果として、中間広筋の筋線維の走行は以下の2通りになる。

 ・ ほぼ縦に直線的に走る場合 : イラスト-1イラスト-2

 ・ 中央部を境にして 羽状に走る場合 : イラスト-1イラスト-2 

② 腱(膜)に関して

 これもインターネットで画像検索をかけた結果として、以下の2通りに分かれる。

 ・ 筋全体の半分以上を腱(膜)としている場合 : イラスト-1イラスト-2

 ・ 起始停止の部分のみに腱が存在している場合 : イラスト-1イラスト-2

 

・「骨格筋の形と触察法」のP213から214にかけて以下のような記述がある。 「一般に中間広筋、内側広筋および外側広筋の共通の停止腱の深層に存在し、その内面に終わる筋腹を中間広筋といい、停止腱の浅層に存在し、その外面に終わる筋腹を内側広筋または外側広筋という。しかし、一般的に外側広筋の斜頭といわれる部分の筋線維の一部は、停止腱の内面に終わる。また、停止腱は2~3層に分かれる場合も多く、中間広筋は内側広筋外側広筋と区別しにくい。」

 

 筋連結 : 他の大腿四頭筋大内転筋大殿筋大腿二頭筋(短頭)

 

以下は「船戸和也のH」の解説文となる。

「中間広筋は大腿骨前面および外側面から起こり、共通腱に停止する。その起始野は転子間線から大腿骨骨幹1/2から遠位2/3にまで達する。内側でも外側でも、中間広筋は内側広筋と外側広筋によっておおわれる。大腿直筋は中間広筋前面をおおう腱膜様腱の上を滑走する。中間広筋のもっとも遠位に起始する線維は膝関節包へ膝関節筋として停止する。この筋は膝関節伸展の際に関節包が挟み込まれるのを防ぐ。」

 

         

 
 

 

【 起 始 】 : 大腿骨の前面 ( 日本人体解剖学 )    

     ※「大腿骨前面および外側面、転子間線から大腿骨骨幹1/2から遠位2/3にまで」(船戸和也のHP)  

【 停 止 】 : 膝蓋骨底脛骨脛骨粗面(一部が膝蓋靭帯を介して) 

 
 

 「 下腿の伸展、内側膝蓋支帯の緊張」 ( 日本人体解剖学

 ※「下腿の伸展=膝関節の伸展」

 

 ・ 神 経 : 大腿神経(L2,L3,L4) 

 ・ 脈 管 : 外側大腿回旋動脈

 
 

 The vastus intermedius (/ˈvæstəs ˌɪntərˈmiːdiəs/) (Cruraeus) arises from the front and lateral surfaces of the body of the femur in its upper two-thirds, sitting under the rectus femoris muscle and from the lower part of the lateral intermuscular septum. Its fibers end in a superficial aponeurosis, which forms the deep part of the quadriceps femoris tendon.
 The vastus medialis and vastus intermedius appear to be inseparably united, but when the rectus femoris has been reflected during dissection a narrow interval will be observed extending upward from the medial border of the patella between the two muscles, and the separation may be continued as far as the lower part of the intertrochanteric line, where, however, the two muscles are frequently continuous.
 Due to being the deeper middle-most of the quadriceps muscle group, the intermedius is the most difficult to stretch once maximum knee flexion is attained. It cannot be further stretched by hip extension as the rectus femoris can, nor is it accessible to manipulate with massage therapy to stretch the fibres sideways as the vastus lateralis and vastus medialis are.

 

【 語 句 】

body of the femur:大腿骨体  ・rectus femoris muscle:大腿直筋  ・lateral intermuscular septum:外側筋間中隔  ・aponeurosis:腱膜  ・quadriceps femoris tendon:大腿四頭筋(の共通)腱  ・vastus medialis:中間広筋  ・inseparably:密接に  ・ intertrochanteric line:転子間線  ・quadriceps muscle group:大腿四頭筋群  ・vastus lateralis:外側広筋  ・accessible:入手しやすい、理解しやすい ・manipulate:巧みに操作する

 

 ・ イラストを掲載しているサイト-Ⅰ

 ・ イラストを掲載しているサイト-Ⅱ

 ・ イラストを掲載しているサイト-Ⅲ

 ・ イラストを掲載しているサイト-Ⅳ 

 ・ イラストを掲載しているサイト-Ⅴ