距踵舟関節 ( きょしょうしゅうかんせつ、英:talocalcaneonavicular joint

 

 ・足の足根間関節の一つで、舟状骨距骨、そして踵骨の複数の関節面による複関節になる。

 

・距踵舟関節の距骨舟状骨の関節部と踵立方関節を合わせて横足根関節(又はショパール関節) という。

 

 

 

・「日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。

 関節頭および関節窩は以下になる。

関節頭

関節窩

前方)後関節面舟状骨

内側)舟状骨繊維軟骨

下面)前距骨関節面中距骨関節面(ともに踵骨

 

「距骨頭の下には踵舟靭帯が張って関節の一部を補う。独立した関節包を持つ。」

「踵舟関節、距骨下関節および距踵舟関節は跳躍運動の際、協同して働くので、それぞれ上跳躍関節および下後跳躍関節および下前跳躍関節ともいう。」

 ※上記の解説の「踵舟関節」は、おそらく「距腿関節」の誤りだと思われる。

  

 

・「船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。

「 距踵舟関節は舟状骨の後関節面、踵骨の前および中距骨関節面、さらに踵骨と舟状骨を結ぶ底側踵舟靱帯の上面がつくる深い関節窩に、距骨頭と距骨頚がはまりこんで生ずる複関節。関節腔は独立し、内に脂肪を含む滑液ヒダがある。関節包の後部は足根洞の前部にあり、骨間距舟靱帯の一部となる。背側壁は薄い距舟靱帯となり、距骨頚から舟状骨背側面に至り、その内方は内側靱帯脛舟部と合する。距骨下関節と連動して、足根部を前内方から後外方へ走る線を軸として、足の内反と外反を行う。内反は足の内側縁が挙上して足底は内側に向き、手の回外にあたる。外反は足の外側縁が挙上して足底は外側に向き、手の回内にあたる。外反は足の内側縁が挙上して足底は外側に向き、手の回内に相当する。これらの運動を距腿関節における足の屈伸と合わせて行うと、足は距骨を中心にして働き、その時爪先は上下に内外卵円形をえがく。なおこの関節と踵立方関節をあわせて横足根関節、いわゆるChopart関節と呼ぶ。」

 

【 構成する骨 】

関節頭

関節窩

前方)後関節面舟状骨

内側)舟状骨繊維軟骨

下面)前距骨関節面中距骨関節面(ともに踵骨

 

【 種 類 】

日本人体解剖学 (上巻) 」によると

 

 

【 関連する靭帯 】

 距踵舟関節に関係する靭帯を一覧表にしたが、不足したり正確性に欠ける可能性もある。

1
plantar calcanelnavicular ligaments
2
interosseous talocalcaneal ligament 
3
talonavicular ligament
4
deltoid ligament