リポタンパク( 英:lipotrotein )

 

 
水に溶けない脂肪中性脂肪、コレステロール、リン脂質)が血液中で安定的に存在させるにはアポタ
ンパクと呼ばれるタンパク質と結合させる必要がある。

 

【リポタンパクの働き】
コレステロールや中性脂肪などの脂質の運搬



【リポタンパクの種類】
リポタンパクを密度の低い順に以下のように5つに分類した。

 

 
名  称
構成・特徴
1

カイロミクロン

(略:CM)

構成:中性脂肪が約90%前後、残りはコレステロールやリン脂質

特徴:食物の脂質から小腸で合成され肝臓に運ばれる。

2

超低密度リポタンパク

(略:VLDL)

構成: 中性脂肪が約50%、コレステロール、リン脂質がそれぞれ約20%で残りはたんぱく質。

特徴:食物の脂質糖質(炭水化物)から肝臓で合成される。

3

中間密度リポタンパク

(略:IDL)

構成:中性脂肪が約40%、コレステロールが約35%

特徴:VLDLの中性脂肪が分解されLDLに変換する前のリポタンパク

4

低密度リポタンパク

(略:LDL)

構成:コレステロールが約45%、中性脂肪リン脂質がそれぞれ約20%

特徴:「悪玉コレステロール」と呼ばれている。全身にコレステロールを運搬する。

5

高密度リポタンパク

(略:HDL)

構成:リン脂質が約50%、コレステロールが約30%、中性脂肪が約3%

特徴:「善玉コレステロール」と呼ばれている。血液中に余っているコレステロールを回収して肝臓まで運搬する。