【概 要】

・小腸には腸上皮細胞以外にも絨毛を有する細胞(杯細胞、腸内分泌細胞)があるが、
それらの絨毛の数は極端にすくなく「吸収面の拡大」に役立っているとは言えない。
【小腸以外の微絨毛】
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臓器・部位 |
微絨毛の役割 |
特 徴 |
1 |
腎臓(近位尿細管) |
再吸収 |
非常に発達した刷子縁あり |
2 |
子宮内膜 |
吸収・分泌 |
月経周期で発達度が変化 |
3 |
胆嚢 |
水分吸収 |
表面積を増やし濃縮を助ける |
4 |
気管支などの一部上皮 |
分泌補助 |
絨毛とは別構造 |
5 |
膵管・唾液腺導管 |
分泌 |
限局的に存在 |
【微絨毛/絨毛/線毛比較表】
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構 造 |
大きさ・形 |
機 能 |
代表例 |
1 |
微絨毛 |
微細な突起(電子顕微鏡レベル)
径:0.08~0.1㎛、長さ:約1~2㎛ |
吸収・分泌 |
小腸、腎臓 |
2 |
絨 毛 |
粘膜の大きな指状突起(肉眼・光顕レベル)
径:0.1~0.3㎜、長さ:0.5~1.5㎜ |
吸収 |
小腸 |
3 |
線 毛 |
可動性の突起
径:0.2㎛、長さ:約5~10㎛ |
粘液や物質の移動 |
気道上皮、卵管上皮 |
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