遠位骨端(大腿骨) ( えんいこつたん、英:distal epiphysis

 

 遠位骨端は大腿骨を3部に分けたうちの一つで、下端の著しく肥大した部分のこと。= 下端

 

 以下は「船戸和弥のホームページ」の解説文となる。

「大腿骨の遠位端(下端)大きく膨隆している。内側の隆起が内側顆、外側の隆起が外側顆である。内側窩は内下方および後方へ、外側顆は下方・後方および前上方に突出する部分が内側上顆で、内側上顆上方の小さな突起が内転筋結節である。外側顆は内側顆より外側への膨隆度が小さく、大腿骨体の外側面からほとんどでていない。外側面後上方で外側へ突出する部分が外側上顆である。内側顆と外側顆は大腿骨の前面で互いに連絡するが、後面では深い間隙で隔てられている。この間隙が顆間窩である。内側顆と外側顆の後縁を結ぶ稜状隆起が顆間窩で、顆間窩の上縁をなし膝蓋面との境をなす。前下方は膝蓋面の下縁で境される。内側顆と外側顆の下面および後面の凸面をなす帯状の関節面が脛骨上端と関節する脛骨面である。脛骨面は内側顆にあり前外方へ弯曲する内側部と、外側顆にあり幅広く前後に直線的に走る外側部とに分けられる。内外の両側部が両顆の前方で互いに癒合し、膝蓋骨後面に接する関節面が膝蓋面である。膝蓋面は中央の縦溝で内外に二分されるが、外側部が大きい。 」

 

 以下が遠位骨端の構成要素となる。

1
lateral condyle
6
medial condyle
2
lateral supracondylar line
7
melidal supracondylar line
3
lateral epicondyle
8
medial epicondyle
4
patellar surface
9
adductor tubercle
5
groove for popliteus

 

 以下が遠位骨端に付着する筋肉となる。※大腿骨体との重複あり。

1
膝窩筋(外側上顆)
2
膝関節筋(外側上顆)
3
足底筋(外側上顆)
4
腓腹筋(内・外側上顆)
1
大内転筋(内側唇、内側上顆)
   

 

 以下が遠位骨端に付着する靭帯となる。

1

大腿骨(外側上顆) ⇔ 腓骨腓骨頭

2
大腿骨(内側上顆)⇔ 脛骨(近位骨端内側顆
3
大腿骨(外側顆)⇔ 脛骨(近位骨端前顆間区
4

大腿骨(内側顆)⇔ 脛骨(近位骨端後顆間区

※前・後を合わせて膝十字靭帯とよばれることもある。

5
大腿骨(外側顆)⇔ 半腱様筋の腱
6
大腿骨(外側顆)⇔ 腓骨腓骨頭

 

 

 

【参考になるサイト】

写真を掲載しているサイト-Ⅰ(4面)

写真を掲載しているサイト-Ⅱ(前面)

写真を掲載しているサイト-Ⅲ(後面)

写真を掲載しているサイト-Ⅳ(後面)