前脈絡叢動脈 ( 内頚動脈の枝 )

 ( ぜんみゃくらくそうどうみゃく、 英 : anterior choroidal artery

 前脈絡叢動脈とは

  

 ・「 稀に中大脳動脈より分岐することがある 」( Wikipedia )

  「 it also rarely arises from the middle cerebral artery

船戸和弥のホームページ 」では以下のように解説している。

「 前脈絡叢動脈は後交通動脈の分岐部よりさらに遠位の内頚動脈から通常分岐する。この動脈の特徴は、クモ膜下腔を長い距離を走り、しかも直径が比較的小さいことである。前脈絡叢動脈ははじめ尾方に走って視索を横切り、次いですぐに側頭葉の前内側面に向かって外側方向に走る。つづいて脈絡叢を通過して、側脳室の下角に入る。この動脈が分布する部位として、脈絡叢のほかに、海馬体、淡蒼球の内側および外側領域(すなわち内側部の外がわと外側部の内がわ)、内方後脚の腹側部の大部分、内包のレンズ核後部全体などが含まれる。またこの動脈の小さい枝は、視索、扁桃体の一部、尾状核尾の腹側部、被殻の後部、視床の腹外側領域にも分布する。」 

 

頭蓋内の内頚動脈

乳頭体の高さでの冠状断面

脳底の動脈

大脳動脈の分布

 

 

 

 

 

 以下は内頚動脈の枝を区分ごとに簡単に表した図となる。※参考:プロメテウス解剖学アトラス

1
頚 部
 分岐する枝は無し
2
錐体部
頚鼓動脈( 頚動脈鼓室枝 )  ・ 翼突管動脈
3
海綿静脈洞部

テント底枝  ・ テント縁枝  ・ 下下垂体動脈  ・ 三叉神経節枝

三叉神経枝  ・ 硬膜枝  ・ 海綿静脈洞枝

4
大脳部
眼動脈  ・ 前脈絡叢動脈  ・ 後交通動脈  ・ 上下垂体動脈

 

 

 以下は「 Wikipedia 」の解説文となる。

「 The anterior choroidal artery originates from the internal carotid artery, though it also rarely arises from the middle cerebral artery.[1]

【 structure 】

 The anterior choroidal artery serves structures in the telencephalon, diencephalon, and mesencephalon:[2]

【 語 句 】

・ telencephalon : 終脳   ・ diencephalon : 間脳  ・ mesencephalon : 中脳

 

【 イラスト掲載サイト 】

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