頚板状筋 ( けいばんじょうきん、 英 : splenius cervicis muscle )
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・ 起始 / 停止 |
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・ 頸部から背部にかけて存在している板状の筋で、起始付近では頭板状筋と同じように板状になっているが、
停止付近では帯状となり2つ(または3つ)の筋腹に分かれる。
・ 「 この筋は僧帽筋,菱形筋,肩甲挙筋,上後鋸筋に被われていて,斜走する帯のようなかたちをなし,いっそう
深くにある項筋の上をめぐっている.」 ( Rauber-Kopsch解剖学)
・ 「( 頭板状筋と頚板状筋は) 程度の差があるがたがいに合していることが多い」 ( Rauber-Kopsch解剖学 )
【 変 異 】
以下は 「 Rauber-Kopsch 解剖学 」 の解説文となる。
「 この筋が全く欠けていることがある(Testut, Le Double).とくに有色人種では頭および頚板状筋が全く分離していることがある.第3の停止尖頭が第3頚椎の肋横突起に達していることがある.板状筋の上で,更に上後鋸筋の起始の上に接して,時として幅の狭い筋がみられる(8%).これは最下部の頚椎または最上部の胸椎の棘突起から環椎の肋横突起に達している:これは菱形環椎筋M. rhomboatlanticus von Macalisterであって,また副板状筋M. splenius accessoriusとも呼ばれる.」
【 停 止 】 : 第1~第2(又は第3)頚椎の横突起の後結節
両方の頸板状筋が働くときは頭部を後屈させ、片側のみが働く場合は頭部をその方へ回旋させる。
※ 頭蓋には付着しないが、頭部と頚部の動きは密接な関係があるので、上では頚部ではなく頭部と表現している。
・ 神 経 : 頚神経 の後枝の外側枝 ( C2-C5 ) 「日本人体解剖学」
※ 「 Rauber-Kopsch 解剖学 」では 「Ⅰ~IV頚神経の後枝によるが,時として更にV頚神経,稀にはVI頚神経も加わる 」 と解説している。
・ 脈 管 : 後頭動脈の下行枝の筋枝、 頚横動脈の浅枝 「 船戸和也のHP 」
The splenius cervicis (also known as the splenius colli) is a muscle in the back of the neck. It arises by a narrow tendinous band from the spinous processes of the third to the sixth thoracic vertebrae; it is inserted, by tendinous fasciculi, into the posterior tubercles of the transverse processes of the upper two or three cervical vertebrae.
Its name is based on the Greek word σπληνίον, splenion (meaning a bandage) and the Latin word cervix (meaning a neck).[1] The word collum also refers to the neck in Latin.[1]
The function of the splenius cervicis muscle is extension of the cervical spine, rotation to the ipsilateral side and lateral flexion to the ipsilateral side.[2]
【 語 句 】
・ spinous processes : 棘突起 ・ thoracic vertebrae : 胸椎 ・ fasciculi : 束 ・ posterior tubercles of the transverse processes : 横突起の後結節 ・ ipsilateral : 同側の