以下は脊髄神経を簡単に表した図となる。
脊髄神経
spinal nerves |
1 |
頚神経 cervical nerves |
8 対 |
第1頸神経 ~ 第8頸神経( C 1~ C8 ) |
2 |
胸神経 thoracic nerves |
12 対 |
第1胸神経 ~ 第12胸神経( T1 ~ T12 ) |
3 |
腰神経 lumbal nerves |
5 対 |
第1腰神経 ~ 第5腰神経( L1 ~ L5 ) |
4 |
仙骨神経 sacral nerves |
5 対 |
第1仙骨神経 ~ 第5仙骨神経( S1 ~ S5 ) |
5 |
尾骨神経 coccygeal nerve |
1 対 |
尾骨神経( CO ) |
脊髄神経・起始部
模型図 - 1
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脊髄神経・起始部
模型図 - 2
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脊髄神経・起始部
模型図 - 3 |
頚部(前面)
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第1頚神経は後頭骨と第1頚椎の間を通るが、それ以外の頚神経は椎間孔を通って脊柱管を出入りする。
・ 第2頚神経 : 第1頚椎と第2頚椎の間の椎間孔を出入りする。
・ 第3頚神経 : 第2頚椎と第3頚椎の間の椎間孔を出入りする。
・ 第8頚神経 : 第7頚椎と第1胸椎の間の椎間孔を出入りする。
他の脊髄神経同様、頚神経も前枝と後枝に分岐し、後枝よりも前枝の方が太い。しかし、第1頚神経および第2頚神経は、前枝よりも後枝の方がよく発達していて 後頭下神経 および 大後頭神経 と呼ばれる。
■ 頚神経叢 : cervical plexus ■ ⇒ 頚神経叢の詳細ページ
第1~第4頚神経の前枝によって構成される。また、副神経の枝を受け、交感神経幹と交通する。
■ 腕神経叢 : brachial plexus ■ ⇒ 腕神経叢の詳細ページ
第5~第8頚神経および第1胸神経によって構成される。また、しばしば第4頚神経および第2胸神経の細枝が加わる。
「 日本人体解剖学 (上巻) 」には以下のような解説が見られる。
「 腕神経叢は、鎖骨によって鎖骨上部と鎖骨下部の2部に分けられる。多くの場合、鎖骨上部では神経幹の形成が、鎖骨下部では内側、外側、後の神経束の形成が行われる。鎖骨上部および鎖骨下部から次の神経が出る。 」
以下は脊髄神経が形成する神経叢を簡単に表した図になる。
※「 日本人体解剖学 (上巻) 」では、陰部神経叢を仙骨神経叢に含めて解説している。
全8対あり、他の脊髄神経同様、頚神経も前枝と後枝に分岐し、後枝よりも前枝の方が太い。しかし、第1頚神経および第2頚神経は、前枝よりも後枝の方がよく発達していて後頭下神経および大後頭神経と呼ばれる。
・ 第1頚神経後枝 ⇒ 後頭下神経 : 運動性で大後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋などに分布する。
・ 第2頚神経後枝 ⇒ 大後頭神経 : 知覚性が主の混合性で、頭半棘筋、頭最長筋などに分布する。
また、第1/第2頚神経ほど発達していないが、第3頚神経の後枝も固有の名称が与えられることがある。
・ 第3頚神経後枝 ⇒ 第3後頭神経 :「 第3神経の後枝から、またしばしば大後頭神経の枝として生じる。経過:頚部後面の筋を貫いて皮下に出て、大後頭神経の下内側方で後頭部の皮膚に分布する。発育が弱く皮下に現れないこともる。」( 日本人体解剖学 (上巻) )
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