【概 要】
・神経細胞には軸索が髄鞘を有する有髄繊維と、髄鞘を伴わない無髄繊維がある。
「有髄繊維と無髄繊維の比率は?」 参考:「ChatGPT」
中枢神経系:白質→ほぼ全てが有髄、灰白質→無髄繊維が一定数存在
末梢神経系:全体の約70~90%が無髄繊維
結論:全体的には無髄線維が圧倒的に多い。(特に自律神経系)
「文献によって異なりますが、末梢神経線維の約60〜80%は無髄線維とされている。」
【種 類】
【組 成】
以下は髄鞘の構成を簡単に記した表となる。
|
成 分 |
目安となる割合 |
備 考 |
1 |
脂 質 |
約 70~80% |
|
2 |
タンパク質 |
約 20〜30% |
髄鞘塩基性タンパク質(MBP)、プロテオリピッドタンパク質(PLP)など |
3 |
細胞質 |
わずか(構造的にほとんど無い)※シュワン細胞の場合 |
最外層の髄鞘外縁(outer tongue)などに極少量 |
【細胞体の位置】
■中枢神経系のオリゴデンドロサイトの場合■
細胞体は髄鞘から少し離れた白質内に存在し、そこから突起を伸ばして複数の軸索を髄鞘に提供。
参考になるイラストを掲載しているサイト-1
参考になるイラストを掲載しているサイト-2
参考になるイラストを掲載しているサイト-3
■末梢神経系の■
細胞体は髄鞘の最外層に位置している。
参考になるイラストを掲載しているサイト-1
参考になるイラストを掲載しているサイト-2
参考になるイラストを掲載しているサイト-3
【働 き】
【情報伝達の高速化】
髄鞘が存在することにより情報はランヴィエ絞輪のみを飛び飛びに伝わるため(跳躍伝導)、無髄繊維と比較すると、情報伝達の速度は数倍から100倍近くに向上する。
【エネルギー効率の向上】
髄鞘があると、イオンチャネルの開閉がランヴィエ絞輪に限られ、 Na⁺/K⁺ポンプなどのATP消費が抑えられ、省エネルギーになる。
【軸索の保護】
髄鞘は物理的・化学的な障害から軸索を守るクッションの役割を果たす。
 |
|
|
|
有髄性の神経細胞
|
|
|
|
