四角膜( しかくまく、英:quadrangular membrane )

 

   

・「日本人体解剖学」にはこの名称は見られない。

・四角膜はその形状が示すように4縁を有する。以下に各縁の特徴を示す。

 

1
前 縁
 喉頭蓋軟骨の外側縁に付着する。
2
後 縁
 Wikipediaによると、披裂軟骨披裂軟骨尖三角窩に付着する。
3
上 縁

 自由縁、披裂喉頭蓋ヒダの基礎となる縁、つまり喉頭口の一部となっている。

 Wikipediaではこの縁を披裂喉頭蓋靭帯としているが、一般的な呼称ではない模様。インターネットで色々と調べてみたがこの呼称を用いているサイトは見当たらなかった。

 この縁は楔状軟骨を含み、楔状結節として喉頭口に出現している。

4
下 縁
 自由縁、前庭靭帯となって終わる縁、つまり生体では粘膜に覆われ前庭ヒダ(=室ヒダ、仮声帯)となっている。

     

 

四角膜
喉頭軟骨・膜
披裂喉頭蓋ヒダ
喉頭(冠状断面)
     

喉頭弾性膜

     

 

以下は「Wikipedia」の解説文となる。

 The quadrangular membrane is a layer of submucosa.It extends between the lateral margin of the epiglottis, and the apex and fovea triangularis of the ipsilateral arytenoid cartilage. It has free superior and inferior borders.

Anatomy

 The free superior border inclines posteriorly, forming the aryepiglottic ligament (the central component of the aryepiglottic fold within which the cuneiform cartilages are contained). Posteriorly, it contributes to the formation of the median corniculopharyngeal ligament.
 The free inferior border forms the vestibular ligament (which together with the overlying mucosa constitutes the vestibular fold). The lower fibres of the quadrangular ligament condense to form the false vocal cords or the vestibular fold, while the upper fibres of the cricovocal ligaments condense to form the true vocal cord. The superior border is in the aryepiglottic fold.

【語句】

・submucosa:粘膜下 ・epiglottis:喉頭蓋 ・apex:頂点 ・fovea triangularis:三角窩 ・ipsilateral:同側性の ・arytenoid cartilage:披裂軟骨 ・aryepiglottic ligament :披裂喉頭蓋靭帯? ・aryepiglottic fold:披裂喉頭蓋ヒダ ・cuneiform cartilages:楔状軟骨 ・ corniculopharyngeal ligament:小角咽頭靭帯 ・vestibular ligament:前庭/室靭帯 ・mucosa:粘膜 ・vestibular fold:前庭/室ヒダ ・condense:凝縮させる、短縮する ・true vocal cord:(真)声帯

 

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