神経線維( しんけいせんい、英:nerve fiber )

 

軸索(付属する組織を含む)
軸索(同上)+偽単極神経細胞の末梢突起

 

 

軸索(付属する組織を含む)のみ 】 参考:「ChatGPT」

軸索細胞体から延びた突起で、情報伝達を司っている部分。その周りの組織には以下のようなものがある。

1. 髄 鞘 : オリゴデンドロサイト中枢神経系)とシュワン細胞末梢神経系)が軸索に巻き付いて形成

       =ミエリン鞘

2. 神経鞘末梢神経系における神経線維を包み込んでいる結合組織性の膜

   

 
中枢神経系の有髄神経
末梢神経系の有髄神経線維(断面)
 

 

【 軸索+偽単極神経細胞の末梢突起 】

 偽単極神経細胞は細胞体から1本の突起が出て、それがすぐに二分岐して、一本が末梢突起、そしてもう一本が中枢突起と呼ばれている。中枢突起は軸索、そして末梢突起はしばしば「樹状突起」などとも呼ばれるが、機能的には活動電位を通す軸索となる。

 この軸索として機能する末梢突起は、手・足の指先の皮膚の感覚情報を受け取る場合、その長さは短いものでも細胞体が収まる後根神経節まで60㎝以上、長いものになると100㎝を超えるものも出てくる。

以下は「船戸和也のHP」の解説文となる。

「神経突起、樹状突起を問わず、神経細胞体から出る長い突起を神経線維とよぶ。(途中略)末梢の知覚神経の樹状突起も長く、神経線維である。

神経線維はSchwann鞘の有無、髄鞘(ミエリン鞘)の有無によって、有鞘有髄、無鞘無髄の4種類に分けられる。これらのさやにつつまれた突起を軸索と呼ぶ。 」

以下は「ChatGPT」を参考に作成したものになる。

種 類
シュワン鞘
髄 鞘
1
有鞘有髄
代表)有髄神経線維、構造)軸索がシュワン細胞に包まれ、そのシュワン細胞が髄鞘を形成する。ランヴィエ絞輪が存在し、跳躍伝導によって高速伝導する。例)運動神経、太い感覚神経
2
有鞘無髄
×
代表)無髄神経線維、構造)複数の軸索が1つのシュワン細胞に包まれているが、髄鞘は形成されていない。伝導速度は遅い。例)自律神経(交感神経・副交感神経の多く)
3
無鞘無髄
×
×
代表)中枢神経系の無髄線維、構造)オリゴデンドロサイトによる髄鞘形成もない。裸の軸索のみ。例)脳・脊髄内の一部の短い神経連絡線維など
4
無鞘有髄
×
代表)中枢神経系の有髄線維、構造)オリゴデンドロサイトが髄鞘を形成する。シュワン細胞は存在しない。例)中枢神経系(脳・脊髄)の有髄神経線維

 ・髄鞘=ミエリン鞘

 

「末梢の知覚神経の樹状突起の長さ」についてChatGPTに聞いてみ

 末梢の知覚神経の「樹状突起」は、数cmから最大で1メートル以上にも達することがあります。

 ただし、これは「偽単極性ニューロンの末梢突起」という意味であり、 実際には軸索のように機能している「樹状突起」長さの実際の例(ヒトの場合)

 
経 路
末梢突起の長さ
1
 指先 → 脊髄神経節  約 1 m 程度
2
 足先 → 腰部の脊髄後根神経節  約 1.2〜1.5 m 程度
3
 胴体(体幹)  数十cm
4
 顔面(三叉神経など)  数cm〜10数cm程度

➡️ 人体で最も長い突起のひとつが、この「末梢突起(樹状突起)」です。 なぜ「樹状突起」と呼ばれるのか?

  • 細胞発生の段階で「樹状突起由来」とされているため、名称が残っています。

  • ただし実際には:

    • 髄鞘を持つことがある

    • 活動電位を発生し、長距離伝導を行う

    • ➡ ほとんど軸索と同様の働きをしている

そのため、文献によっては「pseudo-axon(偽の軸索)」と表現されることもあります。