屈筋群、伸筋群などのように協力して同じ作用をする筋のこと。
【もっと詳しく】
例えば「肘関節の屈曲」という作用を考えたときに、その主動筋は、上腕ニ頭筋、上腕筋、腕撓骨筋の3つなる。つまり、それらの3つの筋肉群はお互いに協力筋の関係にある。だから、以下の関係が成り立つ。
注意したいのは、一つの筋肉の持つ作用が複数の場合も多いので、作用が違う場合は他の筋肉が協力筋になる。例えば、上腕ニ頭筋は、回外筋とともに前腕の回外も行う。このときの上腕ニ頭筋の協力筋は回外筋ということになる。
以下は、ウィキペディアを元にして作成した、動作ごとの主動筋と拮抗筋の関係の表であるが、それぞれの主動筋と拮抗筋の筋群は協力筋の関係にある。
例えば、頚の屈曲の主動筋は胸鎖乳突筋と椎前筋なので、胸鎖乳突筋の協力筋は椎前筋、椎前筋の協力筋は胸鎖乳突筋ということになる。それは拮抗筋であっても同じことになる。
部 位 |
動 作 |
主 動 筋 |
拮 抗 筋 |
頚 |
屈曲(前屈)
※逆は「伸展(後屈)」 |
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・板状筋 ・脊柱起立筋
・後頭下筋 ・短背筋 |
腰 |
屈曲(前屈)
※逆は「伸展(後屈)」 |
・腹直筋 ・外腹斜筋 ・内腹斜筋 |
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上肢帯 |
拳上
※逆は「下制」 |
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外転(屈曲)
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上方回旋
※逆は「下方回旋」 |
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肩 |
屈曲(前方拳上)
※逆は「伸展(後方拳上)」 |
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外転(側方拳上)
※逆は「内転」 |
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外旋
※逆は「内旋」 |
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水平屈曲(水平内転)
※逆は「水平伸展(水平外転)」 |
内転90°までは
・三角筋(前部) ・大胸筋 ・烏口腕筋 |
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前 腕 |
回外
※逆は「回内」 |
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手 |
屈曲(掌屈)
※逆は「伸展(背屈)」 |
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橈屈
※逆は「尺屈」 |
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股 |
屈曲
※逆は「伸展」 |
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外転
※逆は「内転」 |
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外旋
※逆は「内旋」 |
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膝 |
伸展
※逆は「屈曲」 |
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外旋
※逆は「内旋」 |
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足 |
屈曲(背屈)
※逆は伸展(底屈) |
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内がえし(回外+内転+底屈)
※逆は「外がえし(回内+外転+背屈)」 |
・後脛骨筋 ・長趾屈筋 |
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足 趾 |
屈曲
※逆は「伸展」 |
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【参考にしたサイト】
・ウィキペディア