拮抗筋 ( きっこうきん、英:antagonist

 

 拮抗筋とは

 

 例えば、肘関節を屈曲させる時、上腕二頭筋が中心になって収縮するわけだが(主動筋)、それとは反対に伸展する上腕三頭筋肘筋上腕二頭筋の拮抗筋となる。

 逆に肘関節を伸展させるときは、主動筋が上腕三頭筋肘筋になり、その拮抗筋が上腕ニ頭筋になる。つまり、骨を隔てて反対側に付着している筋肉が拮抗筋となる。

 

   
主動筋
拮抗筋
肘関節
屈曲
・上腕ニ頭筋 ・上腕筋 腕撓骨筋 ・上腕三頭筋 ・肘筋
伸展
・上腕三頭筋 ・肘筋 ・上腕ニ頭筋 ・上腕筋 腕撓骨筋

 

 以下、ウィキペディアを元にして作成した一覧表となる。

部 位
動 作
主 動 筋
拮 抗 筋

屈曲(前屈)

※逆は「伸展(後屈)」

・板状筋 ・脊柱起立筋 

後頭下筋 短背筋

屈曲(前屈)

※逆は「伸展(後屈)」

・腹直筋 ・外腹斜筋 ・内腹斜筋
・長背筋 ・短背筋
上肢帯

拳上

※逆は「下制」

外転(屈曲)

上方回旋

※逆は「下方回旋」

屈曲(前方拳上)

※逆は「伸展(後方拳上)」

外転(側方拳上)

※逆は「内転」

・大胸筋(腹部) ・大円筋 ・広背筋

外旋

※逆は「内旋」

・肩甲下筋 ・大円筋

水平屈曲(水平内転)

※逆は「水平伸展(水平外転)」

内転90°までは

三角筋(前部) ・大胸筋 ・烏口腕筋

・三角筋(中部・後部) ・棘下筋 ・小円筋
前 腕

回外

※逆は「回内」

屈曲(掌屈)

※逆は「伸展(背屈)」

橈屈

※逆は「尺屈」

・尺側手根屈筋 ・尺側手根伸筋

屈曲

※逆は「伸展」

外転

※逆は「内転」

外旋

※逆は「内旋」

伸展

※逆は「屈曲」

外旋

※逆は「内旋」

屈曲(背屈)

※逆は伸展(底屈)

内がえし(回外+内転+底屈)

※逆は「外がえし(回内+外転+背屈)」

・後脛骨筋 ・長趾屈筋
足 趾

屈曲

※逆は「伸展」