結腸膨起( けっちょうぼうき、英:haustra (of the colon) )

 

概 要
形成過程
働 き
部位別比較表
 

 

【概 要】

つまり、盲腸からS状結腸にかけては「結腸膨起の集合体」ということが言える。

【形成過程】

以下に結腸膨起の生成過程を簡単に記す。

1. 外縦走筋が3本の結腸ヒモとして集約され、相対的に短い構造となる。

2. 結腸は結腸ヒモの長さに合わせて縦方向に短縮しようとする。

3. その結果、腸管が縦に引きつれ、輪走筋の局所収縮と相まって内腔側に半月ヒダが形成される。

4. 3本の結腸ヒモの協調した張力と局所的収縮によって腸管が輪状にくびれたような形態を示す。(結腸膨起の形成)

5. その構造がほぼ一定間隔で繰り返されることで腸管盲腸からS状結腸)は結腸膨起半月ヒダの反復構造となる。

【働 き】 

つまり、大腸においては次の過程を経ている。

 ナトリウムイオン( Na⁺)吸収 ⇒ 腸管内浸透圧の低下 ⇒ 水分の吸収

 

〈小腸との違いは?〉

小腸にもナトリウムイオンの吸収機構は備わるが、その多くはナトリウムイオンと栄養素(グルコース、アミノ酸、一部ビタミン)との共輸送によるものであり、主として栄養吸収を目的としている。一方、大腸ではナトリウムイオンを単独で吸収する機構が発達しており、その結果として水分吸収が促進される。(水分はナトリウムイオンに引き寄せられる性質を有する。)

いずれにしても、ナトリウムイオンの吸収機構が正常に作用して、小腸においては栄養素、大腸においては水分が効率よく吸収される。

 

【部位ごとによる違い】

結腸膨起は部位ごとによって次のような違いが見られる。

 

部 位

数(目安)

大きさ

形態の特徴

備 考
1

盲腸

少数(2–4程度)

大きい

不整で目立つ膨隆

内容物が多く、最も拡張しやすい

2

上行結腸

中等度(5–8)

大〜中

はっきりした膨起

結腸ヒモが明瞭

3

横行結腸

多い(8–12)

中等度

規則的で典型的

膨起が最も教科書的

4

下行結腸

やや少ない(5–8)

中〜小

膨起が浅くなる

内容物が固形化

5

S状結腸

少数(3–6)

小〜中

不規則・変動大

可動性が高く個人差大

6

直 腸

0

膨起なし

結腸ヒモも消失

 

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