褐色脂肪細胞 (かっしょくしぼうさいぼう、英:brown adipocyte)

 

 身体の中にある脂肪細胞の一つで、その名の通り褐色を呈し、脂肪を燃やして熱を作り出している。

 

【もっと詳しく】

 脂肪細胞は脂肪を脂肪滴と言う形で蓄えているが、褐色脂肪細胞は中、小型の脂肪滴が多数存在する形(多胞性脂肪細胞)になっている。

 以下のような特長がある。

 ① 相対的にその数は少ない

 

 

白色脂肪細胞の数がが250億~300億(肥満者は400~600億)に対して、褐色脂肪細胞の数はその1%ほど。

 

 ① 成長するにつれてその数は減少する

 

 

 乳児期には100gほど存在しているが、成人になると40g、50代では20gほどまでその数が減少するといわれている。

 

 ③ 存在する場所が限定されている

 

 

 白色脂肪細胞が全身に存在しているのに対して、褐色脂肪細胞は、肩甲骨下部、首の後ろ、脇の下、心臓の大動脈と腎臓の周囲にのみ存在する。

 

【働き】

 褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞はともに脂肪細胞だが、その働きは正反対になる。褐色脂肪細胞がエネルギーを燃やしているのに対して、白色脂肪細胞はエネルギーを蓄える働きをする。

 ① 体温の維持

 

 

 細胞内には多数のミトコンドリアが存在し、その量は白色脂肪細胞の1,000倍にもなるといわれている。

このミトコンドリアでエネルギーを産生し、熱を作り出している。つまり、私たちの身体が「寒い」と感じたときに褐色脂肪細胞が働き、体温を上昇させて寒さから身体を守ろうとしている。

 

 ① エネルギーの燃焼

 

 

 食事から摂取した余分なエネルギーを燃焼させ、身体に余分な脂肪が蓄積するのを防いでいる。

 

【活性化させる】

 色々なサイトから情報を集めてみたところ、以下の方法で褐色脂肪細胞を活性化できるようである。

①冷点を刺激する。

 手には冷たさを感じる冷点がたくさん存在している。そこを刺激することによって、脳に「褐色脂肪細胞を活性化して身体を温めてなくては」と思わせること。

 具体例Ⅰ)手で握れるくらいの2つのペットボトルに水を入れ、冷凍室で凍らせる。片手でそれぞれの

 ペットボトルを握り、15秒ほど肩甲骨回りの筋肉を動かす。今度はお湯で手を温める。これを5回ほど

 繰り返す。

 具体例Ⅱ)入浴中に、首の後ろから肩甲骨にかけてシャワーで冷たい水をかけて刺激する。具体例Ⅰ

 のように繰り返す。

 

【参考にしたサイト】

 ・ウィキペディア

 ・Reform Dietetic

 ・yaplog

 ・「基礎代謝と高めるための99の技法