アイソトニック・エクササイズ(筋力トレーニング)の1つ。「筋肉は収縮するときに力を発揮する」というのが筋力トレーニングの大原則となる。ただ、以下のような場合にも筋肉は力を発揮している。
今、目の前に15キロのダンベルがあるとしよう。それを右手で握り、左手の力も借りてグイッと肘を曲げて持ち上げアームカールをしたとしよう。この時ダンベルは胸の高さに、右ひじは脇をしめ体側にある。そして、支えている左手を離すと、少しずつ右肘が開いてダンベルが落ちそうになるが、「負けてたまるか!」と必死になって耐えている。
この時、力こぶ(上腕ニ頭筋)は、最初は盛り上がって(収縮して)いたが、右肘がだんだんと開きダンベルが落ちていくにつれて当初の盛り上がりもなくなってきている。
最初に収縮していた上腕ニ頭筋はだんだんと伸ばされていくことになるが、この時もしっかりと力が発揮されている。
上記のように、筋肉がある負荷に耐えながら伸ばされて力を発揮している状態を「エキセントリック・コントラクション」と呼ぶ。
そして、筋肉は「伸ばされて力を発揮している状態」の方が収縮しているときよりも大きな力を発揮していると言われている。つまり、それだけトレーニング効果が高いことになる。
ゆえに、筋力トレーニングを行う際は「ゆっくり戻す」ことを意識するのが大切になってくる。