筋力トレーニング ( きんりょくとれーにんぐ、英:weight training )

 

  筋肉の瞬発力や持久力の維持向上を目的とした運動のことで、「筋トレ」と略して用いられることが多い。「ウエイトトレーニング」もほぼ同義の言葉であるが、「筋力トレーニング」が器具を使わず自重など用いたトレーニングも含めるのに対して、「ウエイトトレーニング」はダンベルやバーベル、またはマシンなどの器具を用いて行うトレーニングを指し、若干のニュアンスの違いはあるようである。

 

【筋力トレーニングの分類】
筋肉の動き方による分類

 

1

 フリーウエイト

ダンベルやバーベルを用いるトレーニング。軽いものから重いものまで自由に重さの調整が可能。マシンのように可動範囲も限られていないので、自由に設定することが可能。その分、負荷のかけ過ぎには注意しないといけない。

2

 自重

自分の体重を負荷にする。腕立て伏せスクワットはよく行われる種目。どこでも実行できる手軽さはあるが、筋肉の肥大を目的とする場合はあまり向いた方法ではない。

3

 マシン

通常は鍛える部位によってその専用のマシンを利用することになる。以前は油圧式などのマシンも見受けれれたが、プレート式のウエイトで重さを調節するものが主流のようである。フリーウエイトに比べると安全かつ簡単に行える。

4

 チューブなど

その他、チューブやバランスボールなど、ちょっとした用具を用いても筋力トレーニングは可能である。

5

 水の抵抗

プールで水の抵抗を利用しても筋肉に負荷をかけることはできる。重い負荷は無理だが、水中なので関節への負担も少ないのでリハビリや年配の方へのトレーニング方法としてもよく用いられる。常に水圧がかかっているのでダイエット効果も期待できる。


【筋力トレーニングの目的】
筋力トレーニングの目的は人それぞれである。「野球でもっと打率を上げたい」「もっと速く走れるようになりたい」「メタボ対策で、医者からあと5センチウエストを減らすように言われた」「ボディにメリハリをつけて、いい男をゲットしたい」「ムキムキにしてみんなから注目されたい」などなど…。
どのような理由であっても構わないと思う。まずは実践することが一番大切だからだ。そして、個人的な意見を言わせてもらうと、特に高齢者における筋力の維持向上は非常に重要である。通常、何もしなければ20代から筋力は落ちてくるはずである。それが、高齢になればなるほど筋肉に負荷をかけてトレーニングをしている人とそうでない人の差が顕著になってくる。
「もう年だから…。」と何もしなければ、当然筋力は落ちてくるし、筋力が落ちてくれば体を動かすのも億劫になり、内臓の働きは弱くなる。けがもしやすくなり、悪循環に陥ってしまう。その結果として生活の質(QOL)を落としてしまうことになる。最悪「寝たきり」などということも十分に考えられるのである。
「自分の体は自分で最後まで支えていく」これぞ筋力トレーニングの究極の目的である。最後まで付き合っていかなければならないものは、残念ながら伴侶ではない。自分の体である。