横突起とは
「プロメテウス解剖学アトラス」には以下のような解説が見られる。
「 腰椎の「横突起」は系統発生学的には肋骨と相同である。したがって横突起は肋骨突起と呼ぶ方がより正解であり、他の椎骨の横突起と相同ではない。本来の横突起は厚みのある肋骨突起と融合し、肋骨突起の根元で小さな棘突起として認められる。(副突起) 」
ただ、ネットで画像検索をすると、腰椎の肋骨突起も頚椎や胸椎の横突起と同じように横突起として扱っているイラストや写真を掲載しているサイトも見受けられる。
⇒ イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅰ
⇒ イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅱ
横突起は椎骨によってその特徴が異なる。
1 |
頚 椎
cervical vertebrae |
・横突起の根元には横突孔という、椎骨動・静脈を通す孔が開いている。
・第3~第7頚椎の横突起の先端部には脊髄神経溝があり、その前後には小隆起がある。前方のものを前結節、そして後方のものを後結節という。 |
2 |
胸 椎
thoracic vertebrae |
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3 |
腰 椎
lumbar vertebrae |
・横突起に相当して、椎弓根の外側から横に突出する扁平な突起を肋骨突起(costal process)という。 |
以下が基本的な椎骨の構成要素となる。
「Spine-health」では以下のように解説している
「Transverse process is a small bony projection off the right and left side of each vertebrae. The two transverse processes of each vertebrae function as the site of attachment for muscles and ligaments of the spine as well as the point of articulation of the ribs (in the thoracic spine). During a posterolateral spinal fusion surgery, the bone graft is placed between the transverse processes of the affected vertebrae.」
【参考になるサイト】
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅰ
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅱ
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅲ
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅳ