足根中足関節 (そくこんちゅうそくかんせつ、英:tarsometatarsal joints

 

 足の関節の一つで、5つの中足骨と4つの遠位足根骨との間にできる関節である。

 

 

 以下の一覧表は「日本人体解剖学 (上巻) 」を参考に作成したもの。

No
名 称
関節する骨
種 類
その他
1
第1足根中足関節
第1中足骨 ⇔ 内側楔状骨
鞍関節
関節包は独立
2
第2足根中足関節
第2中足骨 ⇔ 中間楔状骨
半関節
関節包・関節腔は共通
3
第3足根中足関節
第3中足骨 ⇔ 外側楔状骨
4
第4足根中足関節
第4中足骨 ⇔ 立方骨
5
第5足根中足関節
第5中足骨 ⇔ 立方骨

リスフラン関節とは足根中足関節の総称になる。

 また、「船戸和弥のホームページ」の「足根中足関節」をまとめると以下のようになる。

・平面関節である。

・内側楔状骨と第1中足骨は独立の関節包に包まれているがほとんど動かない。

・他の関節は共同の関節包に包まれ、その関節包は外側楔状骨から第4中足骨に至る骨間靱帯で内外に2分される。

・通常、3つの関節腔が区別される。

 ① 第1中足骨と内側楔状骨の関節腔 ② 第2中足骨と中間楔状骨/第3中足骨と外側楔状骨の共通の関節腔

 ③ 第4/5中足骨と立方骨の共通の関節腔

 ただし、②と③は共通の関節腔となることがある。

 その他の解説としては以下のようなものがある。

「中間楔状骨の長さは、その両側にある楔状骨より短いので、これと第2中足骨の関節は、ほかよりも近位に向かって凹んだ位置にあり、そのために足根中足関節全体としてみると、関節腔は横に凹凸の曲線を描く。『リスフランの関節』:フランスの外科医Jacques Lisfranc (1790-1847)により、外科的切断部位の1つとして、1815年に記載された。 」

 そして、以下が「Rauber-Kopsch解剖学」の解説文の要約になる。(一部抜粋)

・第1中足骨の関節面はしばしば鞍状をなす。

関節隙は一様な走り方をせず,何度も折れまがっている.

関節包はたがいに分離したものが3つ存在するのがふつうである

 他の関節腔が完全に閉ざされているのに対して、②の関節腔はほとんど常に楔舟関節および中足骨間関節(第2・第3.第4中足骨のあいだの関節)とつながっている.

 

右足

(足背面)

足根中足関節

(関節面)

 

【 構成する骨 】

 

【 種 類 】

 

【 関連する靭帯 】

1
dorsal tarsometatarsal ligaments
2
plantar tarsometatarsal ligaments
3
interosseous cuneometatarsal ligaments