軟 骨 ( なんこつ、英:cartilage

 

 私たちの体を構成する組織の一部(支持組織)で、関節関節の間や鼻や耳(耳介)、気管の周囲に見られる非常に弾性に富んだ組織。進化の過程で骨が変化したものと考えられている。

 

【もっと詳しく】

 軟骨には以下の2つの構成要素がある。

 

 そして、軟骨は軟骨基質の成分によって以下の3つに分類できる。

 

 

■ 硝子軟骨 (hyaline cartilage)■

概 要

・全体は、血管や神経が存在する軟骨膜(結合組織性被膜)に囲まれ、物質のやり取りが行われ軟骨の成長に関与している。

軟骨細胞

<2種類の細胞>

線維芽細胞:軟骨膜付近に存在している未成熟な細胞

軟骨細胞:線維芽細胞が成熟しながら中央部に移動したもので、大きく丸みを帯び細胞基質を生成する。

 成熟した軟骨細胞は細胞基質を生成し、分裂をする。そして、2個から6個程度の集団となって軟骨小腔という空間に収まる。

 関連語句:領域部(or 軟骨周部)、領域間部軟骨単位(or 軟骨領域

 

【上記を作成する上で参考にしたサイト】

「領域部」という呼称を用いているサイト

「軟骨周部」という呼称を用いているサイト

軟骨基質
約80%程が水分で、少量の膠原線維(Ⅱ型コラーゲン)を含む。
存在場所

 

【他の参考となるサイト】

組織学的写真を掲載しているサイト①

組織学的写真を掲載しているサイト②

組織学的写真を掲載しているサイト③

YouTubeへの細胞組織学的投稿動画Ⅰ

YouTubeへの細胞組織学的投稿動画Ⅱ

YouTubeへの細胞組織学的投稿動画Ⅲ

 

■ 線維軟骨 fibrous cartilage()■ 

 以下はウィキペディアを中心に作成

概 要

・結合組織と硝子軟骨の中間的な存在?

・機能は関節の適合、緩衝、可動性の適正、関節内圧の均等、滑液の分散などをする。軸圧を受ける部位に多く存在していて、軸圧を直に受ける。

軟骨細胞
少ない
軟骨基質
密な膠原線維(Ⅰ型コラーゲン)が束となって多く含まれ、波状に走っている。
存在場所
・仙腸関節 ・顎関節 ・胸鎖関節 ・椎間円板 ・恥骨結合 ・関節半月 ・関節円板

 

【他の参考となるサイト】

組織学的写真を掲載しているサイト①

組織学的写真を掲載しているサイト②

組織学的写真を掲載しているサイト③

組織学的写真を掲載しているサイト④

YouTubeへの細胞組織学的投稿動画

 

■ 弾性軟骨 (elastic cartilage)■

 以下は主に「電子図書館 組織ミュージアム」を参考に作成。

概 要

・弾力性に富む。

・新鮮なものは黄色く見えるので黄色弾性軟骨とも呼ばれる。

軟骨細胞
 
軟骨基質
膠原線維の他に弾性線維を多く含む。弾性線維は特に細胞の周りに密集し、軟骨膜に近づくにつれてまばらとなる。
存在場所

外耳道、耳管耳介軟骨喉頭蓋軟骨

 

YouTubeへの細胞組織学的投稿動画Ⅰ

YouTubeへの細胞組織学的投稿動画Ⅱ