網綱線維( もうこうせんい、英:reticular fibers )

 

概 要
存在部位
機 能
参考となるサイト

 

 

【概 要】

・「細くて網目状に分岐し互いに分岐する線維」(ChatGPT)

以下は細胞外マトリックスの構成成分を簡単に表した表となる。

 

 

主な構成要素

特徴・役割

線維成分
1

コラーゲン

(type I, II, III, IVなど) 組織に張力・強度を与える。種類によって分布組織が異なる。

2

エラスチン

 弾性線維の主成分。伸縮性・弾力性を提供。

3

網綱線維

 細く柔軟で網目状。リンパ組織や骨髄で細胞の支えとなる。

基質成分
1

プロテオグリカン

 GAGとコアタンパク質からなる。水分保持、圧縮応力吸収に寄与。

2

グリコサミノグリカン

(=GAG) ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デスモ硫酸など。水を保持してゼリー状の性質を形成。

3

接着糖タンパク質

 フィブロネクチン、ラミニンなど。細胞とECMの接着、組織構造維持に重要。

4

水分・イオン

 ECMに水を保持し、圧縮や浸透圧に対する弾性を提供。

 

【存在部位】

1. リンパ組織・造血組織

  リンパ節、脾臓、骨髄などで、細胞(リンパ球や造血細胞)を支える骨格として網目状に分布

2. 肝臓・腎臓・内分泌腺

  臓器内で細胞を支える間質として存在

3. 筋肉や脂肪組織の周囲

  組織構造を保つ軽量な支えとして分布

【機 能】

1. 支持構造の形成

  軟らかい組織(リンパ組織や骨髄)の内部で、細胞の骨格を作る

2. 細胞間ネットワーク形成

  細胞同士や血管・組織間のネットワークを維持

3. 組織修復や再生のサポート

  傷害後の組織修復時に、仮の骨格(スキャフォールド)として機能