骨 髄 ( こつずい、英:bone marrow

 

 骨髄とは

  

 

■ 種 類 ■

 骨髄には、造血機能を営んで赤色を呈している赤色骨髄と、脂肪化して造血機能を停止し黄色を呈している黄色骨髄の2種類がある。

1
赤色骨髄

red (bone) marrow

 造血機能を盛んに営んでいる骨髄で、胎児や新生児の骨髄はほとんどがこの赤色骨髄。しかし、加齢ととも少しずつ黄色骨髄に置き換わっていく。成人になっても赤色骨髄を有する骨は以下になり、椎骨を除いてはほとんどが扁平骨

 体幹部)胸骨脊椎、肋骨、寛骨

 頭 部)頭頂骨前頭骨側頭骨後頭骨

大腿骨上腕骨などでも、近位端の骨端部など限られた場所には成人になっても赤色骨髄が存在する。

2
黄色骨髄

yellow (bone) marrow

 赤色骨髄が脂肪化し、造血機能を停止してしまったもの。加齢とともに四肢の骨髄の造血機能がだんだん失われ黄色骨髄となっていく。

 

 ほとんどの骨は骨髄を有するが以下のような骨には骨髄は存在しない。

・耳小骨(アブミ骨、キヌタ骨、ツチ骨)などの小さな骨

・蝶形骨や上顎骨などの含気骨(軽量化のために空気を含んでいる)

 

 ■ 構 成 ■

 骨髄とは、髄腔海綿骨の間を満たしている軟らかい組織のことで、その構成としては以下の3つが挙げられる。

※一部、正確性に欠ける可能性有!

1
血液細胞

blood cell

造血幹細胞や分化過程中にある各種の細胞

2
間質細胞

stromal cell

間葉系由来の細胞で、骨細胞、軟骨細胞、脂肪細胞などさまざまな細胞に分化する。血液細胞を支持している。

3
脂 肪

fat

胎生期や乳児期にはほとんどこの脂肪は見られないが、成長するに従ってその割合は増えてくる。

 

【参考にしたサイト】

骨髄の細胞組織学的写真を掲載しているサイトⅠ(日本語の解説有)

骨髄の細胞組織学的写真を掲載しているサイトⅡ

骨髄の細胞組織学的写真を掲載しているサイトⅢ

細胞組織学的解説動画(YouTube)Ⅰ

細胞組織学的解説動画(YouTube)Ⅱ