骨 髄( こつずい、英:bone marrow

 

概 要
種 類 (赤色骨髄黄色骨髄)
構 成
イラスト掲載サイト

 

 

【概 要】

骨の空間 ⇒ 長骨における髄腔扁平骨などの海綿質骨梁の間隙

耳小骨ツチ骨キヌタ骨アブミ骨、非常に小さく骨密度が高い。

含気骨蝶形骨上顎骨などの空気を含む骨。空気を含むための空洞で占められる。

 

血球の種類

寿 命

1日あたりの産生量の目安

備 考
1

赤血球

約120日

約2~3兆個

 寿命が長めなので1日の産生量は膨大だが、白血球より安定的

2

血小板

約7〜10日

約1兆個

 寿命が短いため、毎日大量に補充される

3

好中球

数時間〜数日

約1000億個

 寿命が非常に短いため、骨髄での産生は非常に活発

4

単球/リンパ球

数日〜数年

数億〜数十億個

 種類によって寿命や産生頻度に差がある

■ 種 類 ■

 骨髄には、造血機能を営んで赤色を呈している赤色骨髄と、脂肪化して造血機能を停止し黄色を呈している黄色骨髄の2種類がある。

 出生後の骨髄はほとんどが赤色骨髄だが、年齢を重ねるにつれて段々と黄色骨髄の割合が増えていく。

1
赤色骨髄

red (bone) marrow

 造血機能を盛んに営んでいる骨髄で、胎児や新生児の骨髄はほとんどがこの赤色骨髄。しかし、加齢ととも少しずつ黄色骨髄に置き換わっていく。成人になっても赤色骨髄を有する骨は以下になり、椎骨を除いてはほとんどが扁平骨

 体幹部)胸骨脊椎、肋骨、寛骨

 頭 部)頭頂骨前頭骨側頭骨後頭骨

大腿骨上腕骨などでも、近位端の骨端部など限られた場所には成人になっても赤色骨髄が存在する。

2
黄色骨髄

yellow (bone) marrow

 赤色骨髄が脂肪化し、造血機能を停止してしまったもの。加齢とともに四肢の骨髄の造血機能がだんだん失われ黄色骨髄となっていく。

 

■ 構 成 ■

 

※一部、正確性に欠ける可能性有!

1
血液細胞

 blood cell

 造血幹細胞や分化過程中にある各種の細胞

2
間質細胞

stromal cell

 間葉系由来の細胞で、骨細胞軟骨細胞脂肪細胞などさまざまな細胞に分化する。血液細胞を支持している。

3
脂 肪

fat

 胎生期や乳児期にはほとんどこの脂肪は見られないが、成長するに従ってその割合は増えてくる。

 

【参考にしたサイト】

骨髄の細胞組織学的写真を掲載しているサイトⅠ(日本語の解説有)

骨髄の細胞組織学的写真を掲載しているサイトⅡ

骨髄の細胞組織学的写真を掲載しているサイトⅢ

細胞組織学的解説動画(YouTube)Ⅰ

細胞組織学的解説動画(YouTube)Ⅱ