海綿骨 ( かいめんこつ、英:spongy bone ) 海綿骨とは 私たちの骨の外層は、外から力が加わった時にその形状がしっかりと維持できるように緻密な層(緻密骨)を形成しているが、内層は骨梁が海綿状に連なって形成されている。この部分を海綿骨と呼んでいる。 この海綿骨は、一見脆弱そうにも見えるが、外力を分散して骨の構造を維持できるとても丈夫な構造となっている。そして、私たちの身体の軽量化に大きな役割を果たしている。 骨の形状によって骨質の分布状況やその割合は異なる。以下の表は「日本人体解剖学 (上巻) 」を参考に作成したものとなる。 1 長骨 例:大腿骨、上腕骨など 骨幹は強固な緻密質から形成され、内部には髄腔が存在するが、骨端では薄い表層のみが緻密質で、他は海綿質からできている。 2 扁平骨 例:胸骨、肩甲骨など 内板、外板と呼ばれる緻密質の間に板間層(diploe)と呼ばれる海綿質からなっている。 3 短骨 不規則骨 例:手根骨、椎骨など 薄い緻密質でおおわれた海綿質からなる。 【 他の参考となるサイト 】 ・写真やイラストを掲載しているサイト-Ⅰ(長骨断面のイラスト) ・写真やイラストを掲載しているサイト-Ⅱ(骨梁の断面のイラストを掲載) ・写真やイラストを掲載しているサイト-Ⅲ(実際の股関節の断面の写真) ・写真やイラストを掲載しているサイト-Ⅳ(骨梁の拡大写真-Ⅰ) ・写真やイラストを掲載しているサイト-Ⅴ(骨梁の拡大写真-Ⅱ) ・写真やイラストを掲載しているサイト-Ⅵ(骨梁の拡大写真-Ⅲ)