大腿骨体の軸と大腿骨頚の軸が作る角度のことで、成人で約120°から130°となる。「船戸和弥のホームページ」には以下のような解説が見られる。
「体重の負荷は、頚を経て大腿骨体に伝達されるが、頚には力学的にとくに大きな力が加わる。とくに頚の内側部には、大きな負荷がかかり、この部の緻密骨は厚く発達する。傾斜角は年齢と性によって変化する。乳児では骨頚と骨体とはほぼまっすぐである。幼児では角はなお大きいが(約160°)、その後、骨盤が広く発達するとともに角は小さくなり、成人で約130°になる。女性では男性よりも小さい。女性は骨盤が広く、大腿骨が短いためである。大腿骨頚は前後に圧平されており、下方に行くにしたがって幅が広くなる。」
【参考になるサイト】
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅰ
・イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅱ