ヘモグロビン ( 英:hemoglobin

 

 血液の中の赤血球に含まれるタンパク質のこと。

 

【もっと詳しく】

 私たちの血液は赤く見えるが、これは血球成分の96%を占める赤血球によるもの。そしてその赤血球には、ヘモグロビンというタンパク質が含まれ、そのタンパクは赤色素であるヘム(色素タンパク質)を持っているため赤色を帯びている。

 

<種 類>

  ヘモグロビンは、酸素に結合しているかいないかで以下のように区別されている。

 

1
オキシロヘモグロビン

oxyhemoglobin  酸素化ヘモグロビン

酸素と結合したヘモグロビン

2
デオキシロヘモグロビン

deoxyhemoglobin  還元ヘモグロビン

酸素と結合していないヘモグロビンを

 

<働 き>

 ヘモグロビンは肺で取り入れた酸素を各組織に運搬する働きをする。

 

<構 造>

 αサブユニットが2つとβサブユニットが2つからなる四重体構造をしている。それぞれのサブユニットは、補欠分子であるヘム(2価の鉄原子を中央に配置して、ガス交換時の酸素はこの鉄原子にくっつく)とポリペプチド部分のグロビン(αサブユニットはアミノ酸が141個、βサブユニットは146個より構成)より成り、1つのサブユニットの分子量は約16,000で、全体で約64,500となっている。

 

<その他>

 筋肉中に含まれるミオグロビンと構造や働きが似ているところもあるが、以下のような相違点がある。

ヘモグロビン
ミオグロビン
1
構 造
四重体
単重体
2
分子量
約64,500
約17,800
3
ヘムの数
4個
1個
4
存在場所
赤血球
筋肉
5
働 き
酸素の貯蔵
酸素の運搬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<まとめ>

 

 

 

⇒ 分子構造の模式図を掲載しているサイトⅠ

⇒ 分子構造の模式図を掲載しているサイトⅡ

⇒ 分子構造の模式図を掲載しているサイトⅢ

 

【参考にしたサイト】

ウィキペディア