前上膵十二指腸静脈(上腸間膜動脈に注ぐ)

( ぜんじょうすいじゅうにしちょう -、英:anterior superior pancreaticoduodenal vein )

 

前上膵十二指腸静脈の走行パターンは大きく単独で他の静脈に注ぐか、後上膵十二指腸静脈と合して他の静脈に注ぐかの2つに分けられる。

■単 独■

以下、前上膵十二指腸静脈が後上膵十二指腸静脈と合せず単独で他の静脈に注ぐパターンを頻度が高い順に記した。

1.右胃大網静脈に注ぐ(上腸間膜静脈の前を通って) ⇒ 最も多く見られる

2.上腸間膜静脈に注ぐ(上部・下部(膵切痕付近の2パターン)

3. 門脈に注ぐ

胃十二指腸動脈
上腸間膜静脈へ
右胃大網静脈へ
上腸間膜静脈下部へ

 

■合する(上膵十二指腸静脈になる)■

以下、前上膵十二指腸静脈が後上膵十二指腸静脈と合して上膵十二指腸静脈となり他の静脈に注ぐパターンを頻度が高い順に記した。

1. 上腸間膜静脈に注ぐ ⇒ 最も多く見られる

2. 門脈に注ぐ

3. 右胃大網静脈に注ぐ

 
上腸間膜静脈へ
 右胃大網静脈へ

 

以下は膵臓からの血液の流れを簡単に表した図となる