下顎骨 ( かがくこつ、英:mandible

 

                                          

 顔面の前下部にある、いわゆる「あご」にあたる骨で、以下のような特徴がある。

 下顎骨の下顎頭と側頭骨の下顎窩が関節し顎関節を作る。

 1~2歳のころには2つの骨片よりなるが、その後1つに癒合する。

 9種類ある顔面頭蓋の中で一番大きな骨である。

 以下のように大きく2部に分けることができる      

 

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 以下は、下顎骨における主な部位などの名称となる。

あ行
か行
 下顎頚
か行
さ行
 歯槽弓
 顎舌骨筋線  歯槽部
な行  二腹筋窩
か行
や行

 下顎頭

さ行

 

【オトガイ棘、おとがいきょく、英:mental spine】

【オトガイ結節、おとがいけっせつ、英:mental tubercle】

【オトガイ孔、おとがいこう、英:mental foramen】

【オトガイ舌筋棘、おとがいぜっきんきょく、英:genioglossus spine】

 ⇒「語句解説」の「オトガイ舌筋棘」を参照のこと。


【オトガイ舌骨筋棘、おとがいぜつこつきんきょく、英:geniohyoid spine】

 ⇒「語句解説」の「オトガイ舌骨筋棘」を参照のこと。


【オトガイ隆起、おとがいりゅうき、英:mental protuberance】

 ⇒「語句解説」の「オトガイ隆起」を参照のこと。


【下顎角、かがくかく、英:angle of mandible】

 ⇒「語句解説」の「下顎角」を参照のこと。

 

【下顎管、かがくかん、英:mandibular canal】

【下顎頚、かがくけい、英:neck of mandible】

【下顎孔、かがくこう、英:mandibular foramen】

 ⇒「語句解説」の「下顎孔」を参照のこと。

 

【下顎枝、かがくし、英:ramus of mandible】

 

【下顎小舌、かがくしょうぜつ、英:lingula of mandible】

 ⇒「語句解説」の「下顎小舌」を参照のこと。

 

【下顎切痕、かがくせっこん、英:mandibular notch】

 ⇒「語句解説」の「下顎切痕」を参照のこと。

 

【下顎体、かがくたい、英:body of mandible】

 

【下顎底、かがくてい、英:base of mandible】

【下顎頭、かがくとう、英:head of mandible】

 

【顎下腺窩、がくかせんか、英:submandibular fovea】

 ⇒語句解説の「顎下腺窩」を参照のこと。

 

【顎舌骨筋線、がくぜつこつきんせん、英:mylohyoid line】

【顎舌骨筋神経溝、がくぜつこつきんしんけいこう、英:mylohyoid groove】

 

【関節突起、かんせつとっき、英:condylar process】

【臼歯後三角、きゅうしこうさんかく、英:retromolar triangle】

 ⇒「語句解説」の「臼歯後三角」を参照のこと。

 

【筋突起、きんとっき、英:coronoid process】

【咬筋粗面、こうきんそめん、英:masseteric tuberosity】

【根間中隔、こんかんちゅうかく、英:interradicular septa】

【歯槽、しそう、英:dental alveoli】

 ⇒「語句解説」の「歯槽」を参照のこと。

 

【歯槽弓、しそうきゅう、英:alveolar arch】

 ⇒「語句解説」の「歯槽弓」を参照のこと。

 

【歯槽部、しそうぶ、英:alveolar part】

【歯槽隆起、しそうりゅうき、英:juga alveolaria】

 

【斜線、しゃせん、英:oblique line】

 

【舌下腺窩、ぜっかせんか、英:sublingual fovea】

⇒語句解説の「舌下腺窩」を参照のこと。

 

【槽間中隔、そうかんちゅうかく、英:interradicular septa】

 

【二腹筋窩、にふくきんか、英:digastric fossa】

 

【翼突筋窩、よくとつきんか、英:pterygoid fovea】


【翼突筋粗面、よくとつきんそめん、英:pterygoid tuberosity】

⇒語句解説の「翼突筋粗面」を参照のこと。

 

 

 以下が下顎骨を起始・停止とする筋群になる。

 

 

起始とする筋肉群
停止とする筋肉群
1
1
2
2
3
3
4
4
5
5
6
 
7
 
8
 
9
 

 

注意)「日本人体解剖学 (上巻) 」や「プロメテウス解剖学アトラス 頭部/神経解剖 」では上記の14の筋になるが、ウィキペディアでは、プラスして「上咽頭収縮筋」を挙げている。

 

 以下は「日本人体解剖学 (上巻) 」を参考に作成したものとなる。資料によっては、筋の付着の仕方が異なる場合がある。たとえば、外側翼突筋の停止部だが、「日本人体解剖学 (上巻) 」の1ヶ所に対して、「プロメテウス解剖学アトラス 頭部/神経解剖 」では、上下2つに分かれて2ヶ所になっている。その逆のパターンもある。咬筋では、「日本人体解剖学 (上巻) 」が上下2つに分かれて2ヶ所になっているのに対して、「プロメテウス解剖学アトラス 頭部/神経解剖 」では1ヶ所となっている。個体差もかなりあると思われるし、もしかしたら西洋人と東洋人という人種の差がある可能性もある。

外側面
内側面

 

1

下顎骨(下顎頭)- 側頭骨(頬骨突起・関節結節)

2
下顎骨(下顎頭)- 側頭骨(茎状突起)
3
蝶下顎靭帯
下顎骨(下顎小舌)- 蝶形骨(蝶形骨棘~錐体鼓室裂)

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1

下顎骨(下顎頭)- 側頭骨(下顎窩)

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