英語の「water」は「水」、「load」は「詰め込む」という意味がある。つまり、「ウォーターローディンング」とは、基本的には運動時に体から失われる水分を補給すること。
【ウォーターローディングの目的】
1. 水分補給
体を動かすと「熱」が発生し体温が上昇する。そこで、私たちの体は汗を出し、上昇した体温を抑え
ようと働く。発汗した分、体の水分が減少し血液の粘度が増す。
「血液の粘度が増す」ということは、いわゆる「ドロドロ」状態になることを意味し、血液が体の隅々に
行き渡らなくなることになる。
血液は体の各細胞に酸素や栄養素を送り届けているので、その流れが悪くなれば、当然、酸素や
栄養素がうまく供給されないことになり、何らかの障害が生じやすくなってしまう。
そこで、発汗による水分の損失をウォーターローディングによって補う必要が出てくるというわけである。
つまり、「水分補給」の目的は「酸素、栄養素の輸送路の確保」「体温の上昇を抑える汗の確保」にある。
2.栄養分の補給
私たちの体から失われる「汗」にはミネラルなどの栄養分も含んでいる。つまり、発汗の量が多いと
体の中の栄養分が失われることを意味する。
ミネラルウォーターを補給したり、エネルギー源となる糖分などを加えれば、ウォーターローディングは
単に水分の補給だけではなく、栄養分やエネルギーの補給を意味することになる。
【ウォーターローディングのタイミング】
「のどの渇き」は実際の脱水がかなり進んでから感じるものなので、のどが渇いてから初めて水分を補給
するようであれば、タイミング的には遅いことになる。渇きを感じる前にこまめに水分を補給することが大切
である。
マラソンなどのように長時間運動する場合は、運動をする前にある程度の水分を補給することも、パフォー
マンスの向上の上で重要となってくる。