表皮の下にあり、真皮と表皮の間には基底膜が存在する。真皮の厚さは表皮の約15から40倍となっている。肌の潤いやツヤ、または弾力性などと関係が深い。
・真皮の構造
【構成要素による】
1 |
繊維 |
真皮を構成する繊維として、膠原繊維(コラーゲン)が約90%、弾力繊維(エラスチン)が約10%の割合で存在し、真皮内を網目状に走り、皮膚の弾力を作り出している。 |
2 |
基質 |
線維組織の間には水を含んだムコ多糖類であるコラーゲンやヒアルロン酸で満たされていて、真皮内の水分量を一定に保っている。 |
【構成層による】
1 |
乳頭層 |
表皮の基底層に食い込んだ凸状の部分。毛細血管、視覚神経末端、細胞成分に富むが、繊維成分はわずかである。 |
2 |
乳頭下層 |
乳頭層のすぐ下にある部分で構成は乳頭層と同じ。 |
3 |
網状層 |
真皮の大部分を占める層で繊維成分に富む結合組織で、その下層には皮下組織が存在する。ところどころに血管や神経が見られる。間質成分(繊維性組織)と細胞成分(繊維性組織を産出)に分けることができる。 |