【概 要】
・「哺乳(ほにゅう)類、昆虫、高等植物、イースト、カビ、細菌というように、生物界に広く分布する。」(日本大百科事典)
注意)「サッカラーゼ」と同義としている資料も見受けられるが、「ウィキペディア」ではサッカラーゼ
と異なる点をいくつか挙げている。
1. サッカラーゼはスクロース以外にも何種類かの二糖類を加水分解することが可能。
2. スクラーゼはスクロースのもつグルコースとつながっているグリコシド結合を加水分解
それに対してサッカラーゼはスクロースなどが持つフルクトースとつながっているグリコシド結合を加水分解
【炭水化物分解酵素一覧表】
以下はウィキペディアに掲載されている消化酵素の一覧表となる。
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唾液 |
アミラーゼ |
プチアリンとも。多糖である デンプンを主に二糖であるマルトースに分解する。 |
膵液 |
アミラーゼ |
膵アミラーゼ、アミロプシンとも。多糖である デンプンを主に二糖であるマルトース変える。 |
腸液 |
スクラーゼ |
二糖であるスクロースを ブドウ糖( 単糖)とフルクトース(果糖)に変える。 |
マルターゼ |
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ラクターゼ |
二糖であるラクトース(乳頭)を 単糖である ブドウ糖とガラクトースに変える。 |
【ウィキペディア】
スクラーゼ(sucrase)とは、スクロースの1,2-グリコシド結合を加水分解する酵素である。また、ヒトなどにおいて、消化管内へと分泌される消化酵素の1つでもある。
サッカラーゼとの比較
スクラーゼによってスクロース1分子を加水分解すると、グルコースとフルクトースが1分子ずつに変化する。ところで、サッカラーゼもまたスクロースを、グルコースとフルクトースとに加水分解することができる酵素である。しかし、スクラーゼとは異なり、サッカラーゼはスクロース以外にも何種類かの二糖類を加水分解することができる。
また、スクラーゼは、スクロースの持つグルコースとつながっているグリコシド結合を加水分解する酵素、すなわち、グルコシダーゼの1種である。これに対して、サッカラーゼは、スクロースなどが持つフルクトースを認識して、フルクトースとつながっているグリコシド結合を加水分解する酵素である。